第50回 理学療法士国家試験 午後 第35問
理学療法治療学第50回午後
第50回 理学療法士国家試験 午後 第35問(理学療法治療学)の正答は 4 です。寒冷療法は組織温を下げることで代謝を低下させ、組織の酸素需要量を減少させます。
問題
寒冷療法の作用で正しいのはどれか。
- 1. 痛覚閾値の低下
- 2. 血液粘稠度の低下
- 3. 毛細血管透過性の亢進
- 4. 組織の酸素需要量の減少 ✓
- 5. α運動ニューロンの活動抑制
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 組織の酸素需要量の減少
寒冷療法は組織温を下げることで代謝を低下させ、組織の酸素需要量を減少させます。これにより低酸素による二次的損傷を抑え、急性外傷の炎症・浮腫を抑制できるため、選択肢4が正しい記述です。
【各選択肢の解説】
1. 痛覚閾値の低下
❌ 誤り。寒冷は神経伝導速度を低下させ痛覚閾値を上昇させるため、鎮痛作用を示します。記述が逆です。
❌ 誤り。寒冷は神経伝導速度を低下させ痛覚閾値を上昇させるため、鎮痛作用を示します。記述が逆です。
2. 血液粘稠度の低下
❌ 誤り。冷却により血液粘稠度は上昇します。
❌ 誤り。冷却により血液粘稠度は上昇します。
3. 毛細血管透過性の亢進
❌ 誤り。寒冷は毛細血管透過性を低下させ、浮腫の形成を抑えます。
❌ 誤り。寒冷は毛細血管透過性を低下させ、浮腫の形成を抑えます。
4. 組織の酸素需要量の減少
✅ 正しい。代謝低下により酸素需要量が減り、炎症・腫脹を抑制します。
✅ 正しい。代謝低下により酸素需要量が減り、炎症・腫脹を抑制します。
5. α運動ニューロンの活動抑制
❌ 誤り。短時間の寒冷では筋紡錘活動の変化を介して筋緊張が一時的に変化しますが、寒冷療法の主作用は痙縮緩和を目的としたγ運動ニューロン活動の抑制であり、α運動ニューロン活動の単純な抑制を主作用とはしません。
❌ 誤り。短時間の寒冷では筋紡錘活動の変化を介して筋緊張が一時的に変化しますが、寒冷療法の主作用は痙縮緩和を目的としたγ運動ニューロン活動の抑制であり、α運動ニューロン活動の単純な抑制を主作用とはしません。
【試験対策ポイント】
寒冷療法の作用は代謝低下(酸素需要↓)・血管収縮(浮腫↓・透過性↓)・神経伝導速度低下(鎮痛・痙縮緩和)で整理します。急性外傷ではRICE(安静・冷却・圧迫・挙上)の冷却として用い、温熱療法(血流↑・代謝↑・伸張性↑)と作用が真逆である点を対比して覚えます。
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