第50回 理学療法士国家試験 午後 第36問
理学療法治療学第50回午後
超音波療法について正しいのはどれか。\n1. 周波数は深達度に影響しない。\n2. 成長期の小児の骨端線への照射は避ける。\n3. 水中の照射では温熱効果は期待できない。\n4. 機械的刺激で細胞の膜透過性が抑制される。\n5. 空気中の照射では皮膚とプローブを約10cm離す。
- 1. 周波数は深達度に影響しない。
- 2. 成長期の小児の骨端線への照射は避ける。 ✓
- 3. 水中の照射では温熱効果は期待できない。
- 4. 機械的刺激で細胞の膜透過性が抑制される。
- 5. 空気中の照射では皮膚とプローブを約10cm離す。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 成長期の小児の骨端線への照射は避ける。
成長期の小児の骨端線(成長軟骨)は組織が未成熟であり、超音波による機械的刺激で損傷を受けやすいため、照射を避けるべき禁忌部位です。
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【各選択肢の解説】
1. 周波数は深達度に影響しない。
❌ 誤り。周波数が低いほど深達度が深く、高いほど表層に作用します。1MHz は深部組織(3~5cm)、3MHz は浅層(1~2cm)が目安です。
2. 成長期の小児の骨端線への照射は避ける。
✅ 正しい。骨端線は成長軟骨で未成熟であり、超音波の機械的刺激による損傷リスクがあるため禁忌部位です。
3. 水中の照射では温熱効果は期待できない。
❌ 誤り。水中照射でも超音波の吸収により温熱効果は得られます。むしろ水の音響インピーダンスが低いため、カップリング効率が高く温熱効果が期待できます。
4. 機械的刺激で細胞の膜透過性が抑制される。
❌ 誤り。超音波の機械的刺激(キャビテーション)により細胞膜の透過性が**増加**し、薬物導入などの治療効果が期待できます。
5. 空気中の照射では皮膚とプローブを約10cm離す。
❌ 誤り。空気中は音響インピーダンスが大きく異なるため不適切です。通常は接触法を用い、ウォーターバッグ法や水中照射を使用します。
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【試験対策ポイント】
• 周波数と深達度の逆相関関係(1MHz で深部、3MHz で表層)
• 小児・骨端線・眼球・脊髄は超音波の禁忌部位
• 機械的刺激はキャビテーション→細胞膜透過性**増加**