PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第37問

理学療法治療学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第37問(理学療法治療学)の正答は 3 です。カナダ式股義足では、立位安定性を得るため股継手を正常股関節軸より前下方に配置します。

問題
カナダ式股義足で誤っているのはどれか。
  1. 1. ソケットの固定を両側腸骨稜の上部と坐骨の3点で行う。
  2. 2. 股継手と膝継手を通る線が踵の25〜40 mm後方を通る。
  3. 3. 股継手を正常股関節軸より45°前上方につける。
  4. 4. ソケットの懸垂を切断対側の腸骨稜で行う。
  5. 5. 股屈曲制限バンドをつける。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 股継手を正常股関節軸より45°前上方につける。

カナダ式股義足では、立位安定性を得るため股継手を正常股関節軸より前下方に配置します。「45°前上方につける」という記述は方向が誤りであり、選択肢3が誤っています。


【各選択肢の解説】

1. ソケットの固定を両側腸骨稜の上部と坐骨の3点で行う。
✅ 正しい。両腸骨稜と坐骨による支持でソケットを安定させます。
2. 股継手と膝継手を通る線が踵の25〜40mm後方を通る。
✅ 正しい。アライメントとして荷重線が踵のやや後方を通るよう設定し、立脚安定性を得ます。
3. 股継手を正常股関節軸より45°前上方につける。
❌ 誤り。股継手は正常股関節軸より前下方に位置させて立位安定性を確保します。「前上方」は誤りです。
4. ソケットの懸垂を切断対側の腸骨稜で行う。
✅ 正しい。対側腸骨稜を利用してソケットの脱落を防ぐ懸垂を行います。
5. 股屈曲制限バンドをつける。
✅ 正しい。股の過屈曲を制限するバンドを設け、立脚安定と歩容を整えます。

【試験対策ポイント】

カナダ式股義足は股離断・片側骨盤切断に用いられる代表的義足です。設計の要点は股継手を股関節軸より前下方に配置して立位安定を得る点で、これが頻出の引っかけです。荷重線が継手の後方を通ることで、体重で関節が伸展位にロックされ安定する原理を理解しておきます。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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