第50回 理学療法士国家試験 午後 第61問
生理学第50回午後
運動単位について正しいのはどれか。\n1. 運動神経終末には髄鞘がある。\n2. 運動終板は筋線維の深部に存在する。\n3. 運動神経活動電位の発生によって筋弛緩が生じる。\n4. 運動神経終末のシナプス間隙にドパミンが放出される。\n5. 正常では1つの筋線維につき1個の神経筋接合部が存在する。
- 1. 運動神経終末には髄鞘がある。
- 2. 運動終板は筋線維の深部に存在する。
- 3. 運動神経活動電位の発生によって筋弛緩が生じる。
- 4. 運動神経終末のシナプス間隙にドパミンが放出される。
- 5. 正常では1つの筋線維につき1個の神経筋接合部が存在する。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 正常では1つの筋線維につき1個の神経筋接合部が存在する。
正常な骨格筋では、各筋線維は一般的に1つの運動神経終末を受け、1個の神経筋接合部(運動終板)のみを有します。これは神経筋伝達の効率性と正確性を保証する重要な特性です。
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【各選択肢の解説】
1. 運動神経終末には髄鞘がある。
❌ 誤り。運動神経は軸索に達するまで髄鞘を有しますが、神経終末(シナプス前膜)部分は髄鞘に包まれていません。終末は露出した状態でシナプス小胞を含みます。
2. 運動終板は筋線維の深部に存在する。
❌ 誤り。運動終板(神経筋接合部)は筋線維の表面または表面近くに存在します。深部ではなく筋表面付近に位置することが特徴です。
3. 運動神経活動電位の発生によって筋弛緩が生じる。
❌ 誤り。運動神経活動電位によってアセチルコリンが放出され、筋線維の脱分極が生じ、結果として筋収縮が発生します。弛緩ではなく収縮が起こります。
4. 運動神経終末のシナプス間隙にドパミンが放出される。
❌ 誤り。骨格筋の神経筋接合部では、アセチルコリン(ACh)が神経伝達物質として放出されます。ドパミンは中枢神経系で使用される神経伝達物質です。
5. 正常では1つの筋線維につき1個の神経筋接合部が存在する。
✅ 正しい。各筋線維は通常1つの運動神経終末からのみ支配を受け、1個の神経筋接合部を有する特異的な関係を形成しています。
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【試験対策ポイント】
• 神経筋接合部の神経伝達物質はアセチルコリン(中枢神経系のドパミンと混同しない)
• 運動終板は筋線維表面近くに位置し、深部ではない
• 1筋線維:1神経終末:1運動単位という対応関係が基本