PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第62問

生理学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第62問(生理学)の正答は 5 です。動く景色(乗り物)を静止した人が目で追うと、対象を追う緩徐相と、視線を前方へ戻す急速相が交互に起こる。

問題
静止している人が、動いている乗り物を注視する際にみられる生理的な眼球運動に含まれるのはどれか。
  1. 1. 固視微動
  2. 2. 注視眼振
  3. 3. 頭位眼振
  4. 4. 回転後眼振
  5. 5. 視運動性眼振 ✓

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 視運動性眼振

動く景色(乗り物)を静止した人が目で追うと、対象を追う緩徐相と、視線を前方へ戻す急速相が交互に起こる。これが生理的な視運動性眼振(OKN)である。


【各選択肢の解説】

1. 固視微動
❌ 誤り。固視微動は静止した1点を見つめているときに常に起こる微小な眼球運動である。正しくは静止した対象の固視でみられる運動で、動く対象を追う運動ではない。
2. 注視眼振
❌ 誤り。注視眼振はある方向を注視し続けると出る眼振で、小脳・脳幹の障害などで問題になる。正しくは特定方向の注視で誘発される眼振で、動く対象を追う状況の眼振ではない。
3. 頭位眼振
❌ 誤り。頭位眼振は頭の位置を変えたときに出る眼振で、良性発作性頭位めまい症などの前庭障害の評価に用いる。正しくは頭位の変化で誘発される眼振である。
4. 回転後眼振
❌ 誤り。回転後眼振は身体を回転させて急に止めた直後に、半規管の内リンパの慣性で起こる前庭性の眼振である。正しくは回転刺激(前庭刺激)で起こる眼振で、視覚刺激によるものではない。
5. 視運動性眼振
✅ 正しい。流れる視野に網膜像を合わせる追従(緩徐相)と、次の対象へ戻る急速相の繰り返しで、健常者に誰でも起こる。電車の窓から景色を見るときの眼の動きが典型である。

【試験対策ポイント】

眼振・眼球運動誘発する刺激
視運動性眼振動く視野(視覚刺激)
回転後眼振回転の停止(前庭刺激)
頭位眼振頭位の変化
注視眼振特定方向の注視
固視微動静止対象の固視

「何が刺激か」で見分けると取り違えない。

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