PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第65問

生理学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第65問(生理学)の正答は 2 です。嘔吐では胃酸(塩酸)が体外へ失われ、体内のH⁺が減少して代謝性アルカローシスになります。

問題
酸塩基平衡で正しいのはどれか。
  1. 1. 正常の血液 pH は 7.0 である。
  2. 2. 嘔吐では代謝性アルカローシスになる。
  3. 3. 過換気では呼吸性アシドーシスになる。
  4. 4. 呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる。
  5. 5. 代謝性アルカローシスでは Kussmaul 呼吸がみられる。

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 嘔吐では代謝性アルカローシスになる。

嘔吐では胃酸(塩酸)が体外へ失われ、体内のH⁺が減少して代謝性アルカローシスになります。これが正しい記述です。


【各選択肢の解説】

1. 正常の血液 pH は 7.0 である。
❌ 誤り。動脈血の正常pHは7.35〜7.45(約7.4)で弱アルカリ性です。7.0は強い酸性で生命の危機です。
2. 嘔吐では代謝性アルカローシスになる。
✅ 正しい。胃酸(HCl)の喪失でH⁺が減り、血液はアルカリ性に傾きます。
3. 過換気では呼吸性アシドーシスになる。
❌ 誤り。過換気ではCO₂が過剰に排出されて減少し、呼吸性アルカローシスになります。
4. 呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる。
❌ 誤り。アルカローシスでは腎が代償としてHCO₃⁻を排泄するため、尿はアルカリ性に傾きます。
5. 代謝性アルカローシスでは Kussmaul 呼吸がみられる。
❌ 誤り。クスマウル呼吸(深く速い呼吸)は代謝性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスなど)でみられる代償性呼吸です。

【試験対策ポイント】

酸塩基平衡は4型を「原因→pH」で整理する。代謝性アシドーシス=下痢・腎不全・ケトアシドーシス(→クスマウル呼吸で代償)、代謝性アルカローシス=嘔吐(胃酸喪失)、呼吸性アシドーシス=CO₂貯留(COPD・呼吸抑制)、呼吸性アルカローシス=過換気(CO₂排出過多)。正常pHは7.4。「嘔吐=酸を吐く=アルカローシス」「過換気=CO₂飛ばす=アルカローシス」と原因と方向をセットで覚える。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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