第50回 理学療法士国家試験 午後 第67問
生理学第50回午後
排便機構で正しいのはどれか。\n1. 排便中枢は第10〜12胸髄に存在する。\n2. 排便反射では外肛門括約筋が収縮する。\n3. 下行結腸に便が貯留すると便意を生じる。\n4. 胃結腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。\n5. 副交感神経系は消化管運動に抑制的に作用する。
- 1. 排便中枢は第10〜12胸髄に存在する。
- 2. 排便反射では外肛門括約筋が収縮する。
- 3. 下行結腸に便が貯留すると便意を生じる。
- 4. 胃結腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。 ✓
- 5. 副交感神経系は消化管運動に抑制的に作用する。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 胃結腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。
胃結腸反射は食事摂取後に胃が拡張することで、ガストリン分泌と副交感神経反射により結腸の蠕動運動が亢進する生理現象です。これは排便を促進する重要なメカニズムです。
---
【各選択肢の解説】
1. 排便中枢は第10〜12胸髄に存在する。
❌ 誤り。排便中枢は仙髄(第2〜4仙髄)に存在します。胸髄ではなく仙髄レベルです。
2. 排便反射では外肛門括約筋が収縮する。
❌ 誤り。排便反射では外肛門括約筋が弛緩します。直腸の膨張により脊髄反射で外肛門括約筋は反射的に緩み、排便が進みます。
3. 下行結腸に便が貯留すると便意を生じる。
❌ 誤り。便意は直腸に便が貯留したときに生じます。直腸が膨張することで脊髄排便中枢が興奮し、便意が発生します。
4. 胃結腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。
✅ 正しい。食事摂取→胃拡張→ガストリン分泌および副交感神経反射→結腸蠕動亢進という反射経路が存在します。
5. 副交感神経系は消化管運動に抑制的に作用する。
❌ 誤り。副交感神経系は消化管運動に促進的に作用します。交感神経が抑制的に作用します。
---
【試験対策ポイント】
• 排便中枢の位置:仙髄(S2-4)が重要
• 排便反射:直腸膨張→外肛門括約筋の反射的弛緩
• 胃結腸反射:食後の蠕動亢進メカニズム
• 副交感神経:消化管運動の促進、交感神経は抑制