PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第73問

運動学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第73問(運動学)の正答は 4 です。これが「誤っている」組合せです。

問題
疾患または症候と異常歩行の組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. 運動失調 ― 酩酊歩行
  2. 2. Parkinson病 ― すくみ足歩行
  3. 3. 脳卒中片麻痺 ― 尖足歩行
  4. 4. 総腓骨神経麻痺 ― 分回し歩行
  5. 5. 両下肢痙性麻痺 ― はさみ脚歩行

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 総腓骨神経麻痺 ― 分回し歩行

これが「誤っている」組合せです。総腓骨神経麻痺では足関節背屈ができず下垂足となり、つま先が引っかかるのを避けるため膝・股を高く挙げる鶏歩(鶏状歩行)となります。分回し歩行は片麻痺などでみられる歩行です。


【各選択肢の解説】

1. 運動失調 ― 酩酊歩行
✅ 正しい。小脳性運動失調では歩隔が広くふらつく、酔ったような酩酊歩行(よろめき歩行)がみられます。
2. Parkinson病 ― すくみ足歩行
✅ 正しい。パーキンソン病では歩き始めの一歩が出にくいすくみ足、小刻み歩行、突進現象が特徴です。
3. 脳卒中片麻痺 ― 尖足歩行
✅ 正しい。片麻痺では下肢伸展共同運動・尖足のため、麻痺側を外側に振り回す分回し歩行や尖足歩行がみられます。
4. 総腓骨神経麻痺 ― 分回し歩行
❌ 誤り(これが正答)。総腓骨神経麻痺は下垂足を呈し、特徴的な歩行は鶏歩(足を高く上げ、つま先から接地)です。分回し歩行は片麻痺で典型的です。
5. 両下肢痙性麻痺 ― はさみ脚歩行
✅ 正しい。両下肢の痙性(脳性麻痺の痙直型など)では股関節内転筋の緊張で両膝が交差するはさみ脚歩行(はさみ歩行)となります。

【試験対策ポイント】

疾患・症候と異常歩行の対応は頻出。代表例を一括で押さえる。

疾患・症候特徴的な歩行
小脳性運動失調酩酊歩行(歩隔拡大・ふらつき)
Parkinson病すくみ足・小刻み・突進歩行
脳卒中片麻痺分回し歩行・尖足歩行
総腓骨神経麻痺(下垂足)鶏歩
両下肢痙性麻痺はさみ脚歩行
中殿筋麻痺Trendelenburg歩行

「下垂足=鶏歩」「片麻痺=分回し」を取り違えないこと。本問はこの2つを入れ替えたひっかけになっている。

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