PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第74問

運動学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第74問(運動学)の正答は 1 です。成人の静止立位では、身体重心から下ろした重心線は外果のやや前方、すなわち足関節(足関節軸)の前方を通ります。

問題
成人の静止立位で正しいのはどれか。
  1. 1. 重心線は足関節軸の前方を通る。
  2. 2. 重心線は膝関節軸の後方を通る。
  3. 3. 重心線は環椎後頭関節の後方を通る。
  4. 4. 重心位置は第2腰椎のやや前方にある。
  5. 5. 小児より身長に対する重心位置が高い。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 重心線は足関節軸の前方を通る。

成人の静止立位では、身体重心から下ろした重心線は外果のやや前方、すなわち足関節(足関節軸)の前方を通ります。これが正しい記述です。


【各選択肢の解説】

1. 重心線は足関節軸の前方を通る。
✅ 正しい。重心線は足関節の前方を通るため、立位を保つには下腿三頭筋(底屈筋)が働いて前方への倒れを制御します。
2. 重心線は膝関節軸の後方を通る。
❌ 誤り。重心線は膝関節軸のわずかに前方を通り、これにより膝が伸展位で安定(受動的にロック)します。
3. 重心線は環椎後頭関節の後方を通る。
❌ 誤り。重心線は環椎後頭関節(および股関節)のやや前方を通ります。
4. 重心位置は第2腰椎のやや前方にある。
❌ 誤り。成人の身体重心は第2仙椎のやや前方(骨盤内)にあります。第2腰椎ではありません。
5. 小児より身長に対する重心位置が高い。
❌ 誤り。乳幼児は頭部が大きく重心位置が高いため、成人のほうが相対的に重心位置は低いです。

【試験対策ポイント】

静止立位の重心線は、横から見ると外耳孔→肩峰→股関節のやや後方→膝関節のやや前方→外果(足関節)の前方を通る。重心線と各関節軸の前後関係が、どの筋が抗重力的に働くかを決める(足関節は前方を通る→下腿三頭筋が働く、膝は前方→伸展位で安定)。身体重心位置は第2仙椎のやや前方で、身長の約55〜56%の高さ。乳幼児は頭が大きく重心が高く不安定で、成長とともに重心位置は下がる。

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