PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第75問

病理学概論第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第75問(病理学概論)の正答は 4 です。扁平上皮癌は上皮(重層扁平上皮)由来の上皮性悪性腫瘍で、癌細胞はデスモソームなどで相互に結合しながら胞巣(細胞のかたまり)を形成して増殖します。

問題
扁平上皮癌の特徴はどれか。
  1. 1. 粘液を産生する。
  2. 2. 神経組織に由来する。
  3. 3. 複数の胚葉成分を含む。
  4. 4. 細胞は相互に結合している。
  5. 5. 細胞間に間質成分がみられる。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 細胞は相互に結合している。

扁平上皮癌は上皮(重層扁平上皮)由来の上皮性悪性腫瘍で、癌細胞はデスモソームなどで相互に結合しながら胞巣(細胞のかたまり)を形成して増殖します。これが特徴です。


【各選択肢の解説】

1. 粘液を産生する。
❌ 誤り。粘液を産生するのは腺由来の腺癌の特徴です。扁平上皮癌は角化(角化真珠)を示すことはあっても粘液産生は典型ではありません。
2. 神経組織に由来する。
❌ 誤り。神経組織由来の腫瘍は神経膠腫などで、扁平上皮癌は上皮由来です。
3. 複数の胚葉成分を含む。
❌ 誤り。複数胚葉成分を含むのは奇形腫(テラトーマ)の特徴です。扁平上皮癌には当てはまりません。
4. 細胞は相互に結合している。
✅ 正しい。上皮性腫瘍である扁平上皮癌は、細胞同士が結合し胞巣(ネスト)を作るのが特徴です。
5. 細胞間に間質成分がみられる。
❌ 誤り。細胞間に豊富な間質(基質)を持つのは結合組織由来の肉腫などの特徴です。上皮性腫瘍では癌胞巣と間質が区別されます。

【試験対策ポイント】

腫瘍の由来による分類が要点。上皮性悪性腫瘍=癌(がん)で、扁平上皮癌・腺癌などがあり、細胞は密に結合して胞巣を形成し、間質と明瞭に区別される。非上皮性(間葉系)悪性腫瘍=肉腫で、細胞同士の結合が乏しく細胞間に間質成分がびまん性に分布する。粘液産生=腺癌、角化真珠=扁平上皮癌、複数胚葉成分=奇形腫、と組織像の手がかりを腫瘍と結びつけて覚えると鑑別問題に対応できる。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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