PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第76問

生理学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第76問(生理学)の正答は 5 です。心拍出量は静脈還流量(前負荷)に大きく左右されます。

問題
心拍出量が最も小さいのはどれか。
  1. 1. 背臥位
  2. 2. 腹臥位
  3. 3. 右側臥位
  4. 4. 左側臥位
  5. 5. リクライニング位

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — リクライニング位

心拍出量は静脈還流量(前負荷)に大きく左右されます。リクライニング位は上半身を起こした半臥位で、下肢が下方になるため重力で静脈血が下肢に貯留し、心臓への静脈還流が減って心拍出量が最も小さくなります。


【各選択肢の解説】

1. 背臥位
❌ 誤り。水平に寝た背臥位では下肢からの静脈還流が良好で、臥位は一般に心拍出量が大きくなる体位です。
2. 腹臥位
❌ 誤り。腹臥位も水平位で静脈還流は保たれますが、腹部圧迫の影響がある程度で、リクライニング位より心拍出量は大きく保たれます。
3. 右側臥位
❌ 誤り。側臥位も水平位のため静脈還流は良好で、心拍出量は座位・半座位より大きく保たれます。
4. 左側臥位
❌ 誤り。左側臥位も水平位で静脈還流は保たれます。心拍出量が最小になる要因(下肢への血液貯留)はありません。
5. リクライニング位
✅ 正しい。上体を起こした体位は下肢への静脈血貯留を招き、前負荷が減少して心拍出量が最も小さくなります。

【試験対策ポイント】

体位と心拍出量・静脈還流の関係は頻出です。水平な臥位ほど静脈還流が増え心拍出量が大きく、立位・座位・半座位ほど小さいと覚えます。起立時には下肢に約500〜700mLの血液が貯留し、一時的に心拍出量が低下します。離床・起立練習で起立性低血圧が起こる理由もこの前負荷低下によるものです。

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