PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第86問

臨床医学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第86問(臨床医学)の正答は 4 です。HIVは血液・精液・腟分泌液・母乳などを介して感染し、感染経路は性的接触・血液・母子感染です。

問題
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)について誤っているのはどれか。
  1. 1. HIV感染によりニューモシスチス・カリニ肺炎の発症率が上昇する。
  2. 2. AIDS(後天性免疫不全症候群)はHIV感染によって生じる。
  3. 3. AIDS発症の抑制に有効な治療薬がある。
  4. 4. HIVは喀痰から感染する危険が高い。
  5. 5. HIVはTリンパ球を死滅させる。

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — HIVは喀痰から感染する危険が高い。

HIVは血液・精液・腟分泌液・母乳などを介して感染し、感染経路は性的接触・血液・母子感染です。喀痰(飛沫)を介して感染する危険は高くなく、この記述が誤りです。


【各選択肢の解説】

1. HIV感染によりニューモシスチス・カリニ肺炎の発症率が上昇する。
✅ 正しい。HIVによる免疫低下で日和見感染が起こり、ニューモシスチス肺炎はAIDS指標疾患の代表です。
2. AIDSはHIV感染によって生じる。
✅ 正しい。AIDS(後天性免疫不全症候群)はHIV感染が進行し、免疫不全が高度になった病態です。
3. AIDS発症の抑制に有効な治療薬がある。
✅ 正しい。抗レトロウイルス療法(ART/多剤併用)によりウイルス量を抑え、AIDS発症を抑制できます。
4. HIVは喀痰から感染する危険が高い。
❌ 誤り。HIVは血液・体液(性的接触・血液・母子)感染が主で、喀痰や飛沫・日常接触での感染リスクは高くありません。これが正答です。
5. HIVはTリンパ球を死滅させる。
✅ 正しい。HIVはCD4陽性Tリンパ球(ヘルパーT細胞)に感染して破壊し、細胞性免疫を低下させます。

【試験対策ポイント】

HIVはCD4陽性Tリンパ球を破壊し細胞性免疫を低下させ、日和見感染(ニューモシスチス肺炎・カンジダ・サイトメガロウイルス等)や悪性腫瘍(カポジ肉腫)を起こします。感染経路は性的接触・血液・母子(垂直)感染の3つで、咳・くしゃみ・握手・食器の共用など日常接触では感染しません。標準予防策で対応でき、空気感染隔離は不要です。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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