PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第87問

人間発達学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第87問(人間発達学)の正答は 1 です。原始反射とその反応の組合せを問う問題です。

問題
原始反射とその説明の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. Moro反射 ―― 両上肢の挙上
  2. 2. 緊張性迷路反射 ―― 腹臥位での四肢の伸展
  3. 3. 非対称性緊張性迷路反射 ―― 顔を向けた側の上下肢屈曲
  4. 4. Galant反射 ―― 刺激側が凸になる体幹の側屈
  5. 5. 台のせ反応 ―― 刺激側足関節の底屈

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — Moro反射 ─ 両上肢の挙上

原始反射とその反応の組合せを問う問題です。Moro反射は頭部を急に後屈させるなどの刺激で、両上肢が外転・伸展して開き(抱きつくように)挙上した後に屈曲・内転する反射で、正しい組合せです。


【各選択肢の解説】

1. Moro反射 ─ 両上肢の挙上
✅ 正しい。頭部後屈などの刺激で両上肢が外転・伸展挙上し、続いて抱え込むように屈曲する反射です。生後4〜6か月で消失します。
2. 緊張性迷路反射 ─ 腹臥位での四肢の伸展
❌ 誤り。緊張性迷路反射では、腹臥位(前傾)で屈筋緊張が高まり四肢は屈曲、背臥位(後傾)で伸筋緊張が高まり伸展します。記述が逆です。
3. 非対称性緊張性頸反射 ─ 顔を向けた側の上下肢屈曲
❌ 誤り。非対称性緊張性頸反射(ATNR)では、顔を向けた側の上下肢が伸展し、後頭側が屈曲します(フェンシング肢位)。記述が逆です。なお設問は「迷路反射」とありますが頸反射の内容で、いずれにせよ屈曲は誤りです。
4. Galant反射 ─ 刺激側が凸になる体幹の側屈
❌ 誤り。Galant反射(背側の脊柱側方をこする)では刺激側が凹(刺激側へ体幹が側屈=凹側になる)になります。凸は誤りです。
5. 台のせ反応 ─ 刺激側足関節の底屈
❌ 誤り。台のせ反応(プレイシング)では足背を台の縁に当てると、足を持ち上げて台の上に乗せる(背屈・挙上)反応が出ます。底屈は誤りです。

【試験対策ポイント】

原始反射は出現・消失時期と反応様式が頻出です。Moro=両上肢の外転伸展挙上→屈曲(〜4〜6か月)、ATNR=向いた側の上下肢伸展・反対側屈曲(フェンシング肢位、〜4〜6か月)、TLR=腹臥位で屈曲・背臥位で伸展、Galant=刺激側へ体幹側屈(刺激側が凹)。原始反射の遺残は中枢神経障害(脳性麻痺など)を示唆します。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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