PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第93問

臨床医学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第93問(臨床医学)の正答は 4 です。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は上位・下位運動ニューロンが障害される疾患です。

問題
筋萎縮性側索硬化症にみられるのはどれか。
  1. 1. 筋固縮
  2. 2. 痛覚脱失
  3. 3. 測定異常
  4. 4. 線維束攣縮
  5. 5. 筋の仮性肥大

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 線維束攣縮

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は上位・下位運動ニューロンが障害される疾患です。下位運動ニューロン障害の所見として線維束攣縮(fasciculation:筋のピクピクした不随意収縮)がみられ、これが正答です。


【各選択肢の解説】

1. 筋固縮
❌ 誤り。筋固縮(筋強剛)は錐体外路(パーキンソニズム)の所見です。ALSは運動ニューロン疾患であり筋固縮は典型ではありません。
2. 痛覚脱失
❌ 誤り。ALSは運動系の障害で、感覚障害は原則として認めません(陰性徴候)。痛覚脱失は出ません。
3. 測定異常
❌ 誤り。測定異常(dysmetria)は小脳症状です。ALSでは小脳症状は認めません。
4. 線維束攣縮
✅ 正しい。下位運動ニューロン障害により筋線維束のピクつき(線維束攣縮)が生じ、ALSの特徴的所見です。
5. 筋の仮性肥大
❌ 誤り。仮性肥大はDuchenne型筋ジストロフィーの腓腹筋などにみられます。ALSでは筋萎縮が進み仮性肥大は認めません。

【試験対策ポイント】

ALSは上位+下位運動ニューロンが同時に障害される進行性疾患です。上位徴候=腱反射亢進・痙縮・病的反射、下位徴候=筋萎縮・筋力低下・線維束攣縮。四大陰性徴候(侵されにくいもの)=感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡は頻出です。球麻痺(構音・嚥下障害)や呼吸筋麻痺が予後を左右します。筋固縮・測定異常・仮性肥大は別疾患の所見として区別します。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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