PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第95問

臨床医学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第95問(臨床医学)の正答は 4 です。右心不全は右室の後負荷増大や右室自体の障害で生じます。

問題
右心不全の直接的原因として正しいのはどれか。
  1. 1. 高血圧
  2. 2. 肥大型心筋症
  3. 3. 僧帽弁閉鎖不全症
  4. 4. 原発性肺高血圧症
  5. 5. 大動脈弁閉鎖不全症

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 原発性肺高血圧症

右心不全は右室の後負荷増大や右室自体の障害で生じます。原発性肺高血圧症は肺血管抵抗が高まり右室の後負荷が直接増大するため、右心不全の直接的原因となり、これが正答です。


【各選択肢の解説】

1. 高血圧
❌ 誤り。高血圧は体循環の後負荷増大で、まず左心(左室肥大・左心不全)に負担をかけます。右心不全の直接的原因ではありません。
2. 肥大型心筋症
❌ 誤り。肥大型心筋症は主に左室の肥大・拡張障害を起こし、左心系の問題が主体です。右心不全の直接原因とはいえません。
3. 僧帽弁閉鎖不全症
❌ 誤り。僧帽弁閉鎖不全は左房・左室の容量負荷を起こし、左心不全を生じます。進行して二次的に肺うっ血→右心へ波及しますが直接原因ではありません。
4. 原発性肺高血圧症
✅ 正しい。肺動脈圧上昇により右室の後負荷が直接増大し、右室肥大・拡張から右心不全(肺性心)を起こします。
5. 大動脈弁閉鎖不全症
❌ 誤り。大動脈弁閉鎖不全は左室の容量負荷を起こし左心不全を招きます。右心不全の直接原因ではありません。

【試験対策ポイント】

左心不全と右心不全の原因と症状を区別します。右心不全=肺高血圧・肺塞栓・COPD(肺性心)・三尖弁疾患などで後負荷増大→体静脈うっ血(下肢浮腫・頸静脈怒張・肝腫大・腹水)左心不全=高血圧・心筋症・僧帽弁/大動脈弁疾患・虚血性心疾患→肺うっ血(呼吸困難・起座呼吸・湿性ラ音)。左心不全が進むと肺うっ血を介して右心不全を続発する点もあわせて押さえます。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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