第51回 理学療法士国家試験 午前 第4問
理学療法評価学第51回午前
右股関節の可動域を表に示す。予想される歩行時の特徴はどれか。
部位:股(右) 屈曲:90度、伸展:-15度、外転:0度、内転:15度
1. 左Trendelenburg徴候
2. 上肢の振り幅の増加
3. 左の歩幅の減少
4. 腰椎後弯
5. 右鶏歩
- 1. 左Trendelenburg徴候
- 2. 上肢の振り幅の増加
- 3. 左の歩幅の減少 ✓
- 4. 腰椎後弯
- 5. 右鶏歩
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 左の歩幅の減少
右股関節の伸展が-15度(正常は約20度)に制限されているため、右下肢の遊脚期で股関節を十分に伸展できません。これにより左下肢の立脚期が短縮され、左の歩幅が減少します。
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【各選択肢の解説】
1. 左Trendelenburg徴候
❌ 誤り。Trendelenburg徴候は股関節外転筋(中殿筋)の機能低下で生じ、この表の外転制限(0度)よりも筋力低下が主因です。可動域制限だけでは生じません。
2. 上肢の振り幅の増加
❌ 誤り。股関節の伸展制限は下肢の動きに影響し、上肢の振り幅は連動的に増加する傾向にありますが、この症例では代償動作として腰椎の動きが代わりに増加するため、上肢振幅の増加は主徴ではありません。
3. 左の歩幅の減少
✅ 正しい。右股関節の伸展制限により、右脚遊脚期で骨盤が十分に前方移動できず、結果として左脚立脚期が短縮され、左の歩幅が減少します。
4. 腰椎後弯
❌ 誤り。股関節伸展制限に対する代償は、腰椎前弯(前屈)増加となり、後弯ではありません。
5. 右鶏歩
❌ 誤り。鶏歩(steppage gait)は足関節背屈筋麻痺による動作障害であり、股関節可動域制限では生じません。
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【試験対策ポイント】
- 股関節伸展制限→遊脚期短縮→対側の歩幅減少
- Trendelenburg徴候:筋力低下が主因、可動域制限ではない
- 鶏歩:足関節背屈筋麻痺による代償動作