第51回 理学療法士国家試験 午前 第15問
理学療法治療学第51回午前
第51回 理学療法士国家試験 午前 第15問(理学療法治療学)の正答は 5 です。ALSは進行性の運動ニューロン疾患で、過用による筋力低下を避けつつ、今の機能でADLを保つのが原則である。
問題
45歳の男性。筋萎縮性側索硬化症。発症から1年経過している。ADLは自立しているが、主に下肢の筋力低下、バランス不良および鶏歩が認められる。理学療法で適切なのはどれか。
- 1. 車椅子操作の練習
- 2. 下肢の漸増抵抗運動
- 3. 両松葉杖での歩行練習
- 4. 感覚再教育によるバランス練習
- 5. プラスチックAFOを装着した歩行練習 ✓
正答:5番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 73.1%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — プラスチックAFOを装着した歩行練習
ALSは進行性の運動ニューロン疾患で、過用による筋力低下を避けつつ、今の機能でADLを保つのが原則である。鶏歩は前脛骨筋などの背屈筋の筋力低下(下垂足)によるもので、プラスチックAFOで背屈を補えば、安全に歩行を続けられる。
【各選択肢の解説】
1. 車椅子操作の練習
❌ 誤り。ADLは自立し歩行ができている時期で、車椅子はまだ要らない。正しくは今は装具などで歩行を保ち、車椅子は歩行が難しくなる進行に合わせて導入する。
❌ 誤り。ADLは自立し歩行ができている時期で、車椅子はまだ要らない。正しくは今は装具などで歩行を保ち、車椅子は歩行が難しくなる進行に合わせて導入する。
2. 下肢の漸増抵抗運動
❌ 誤り。ALSで高負荷の抵抗運動を行うと、過用で筋力低下を早めるおそれがある。正しくは疲労を残さない低〜中等度の負荷の運動やROM運動にとどめる。
❌ 誤り。ALSで高負荷の抵抗運動を行うと、過用で筋力低下を早めるおそれがある。正しくは疲労を残さない低〜中等度の負荷の運動やROM運動にとどめる。
3. 両松葉杖での歩行練習
❌ 誤り。両松葉杖は上肢と体幹に大きな負担がかかり、バランス不良もある本例では安全でない。正しくは下垂足の問題には装具で足部を補い、歩行補助具は上肢の負担の少ないものを選ぶ。
❌ 誤り。両松葉杖は上肢と体幹に大きな負担がかかり、バランス不良もある本例では安全でない。正しくは下垂足の問題には装具で足部を補い、歩行補助具は上肢の負担の少ないものを選ぶ。
4. 感覚再教育によるバランス練習
❌ 誤り。ALSは運動ニューロンの障害で、感覚は保たれる(陰性徴候の一つ)。正しくはバランス不良は筋力低下と下垂足によるもので、感覚再教育の対象ではない。
❌ 誤り。ALSは運動ニューロンの障害で、感覚は保たれる(陰性徴候の一つ)。正しくはバランス不良は筋力低下と下垂足によるもので、感覚再教育の対象ではない。
5. プラスチックAFOを装着した歩行練習
✅ 正しい(=正答)。AFOが遊脚期の足関節背屈を保持し、つま先の引っかかりを防ぐ。筋に負担をかけずに歩行能力と転倒予防を両立できる。
✅ 正しい(=正答)。AFOが遊脚期の足関節背屈を保持し、つま先の引っかかりを防ぐ。筋に負担をかけずに歩行能力と転倒予防を両立できる。
【試験対策ポイント】
- ALSの理学療法=過用も廃用も避ける。高負荷の筋力増強はしない
- 失われにくい機能(陰性徴候)=感覚障害・眼球運動障害・膀胱直腸障害・褥瘡
- 下垂足→AFO、進行に合わせて車椅子・呼吸理学療法・コミュニケーション手段へ移る
- 「今どの時期か(ADL自立か)」で選ぶ介入が変わる
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