第51回 理学療法士国家試験 午前 第17問
臨床医学第51回午前
80歳の男性。胸部CT(別冊No. 5)を別に示す。この患者で予想されるのはどれか。
1. 肥満
2. 残気量の低下
3. 一秒率の低下
4. 気道抵抗の低下
5. 肺コンプライアンスの低下
- 1. 肥満
- 2. 残気量の低下
- 3. 一秒率の低下 ✓
- 4. 気道抵抗の低下
- 5. 肺コンプライアンスの低下
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 一秒率の低下
80歳の患者の胸部CTで肺気腫(emphysema)が認められる場合、閉塞性換気障害を呈し、一秒率(FEV1/FVC)が低下することが予想されます。肺気腫では気道が破壊され、呼気時に気道が虚脱しやすくなるため、一秒量が相対的に減少します。
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【各選択肢の解説】
1. 肥満
❌ 誤り。胸部CT画像で肺気腫が示されており、この患者は呼吸器疾患を有していることが示唆されており、肥満とは関連がありません。
2. 残気量の低下
❌ 誤り。肺気腫では肺弾性の低下により、呼気時に肺が虚脱しにくくなり、残気量は増加します(低下ではなく増加)。
3. 一秒率の低下
✅ 正しい。肺気腫では気道破壊により気流閉塞が生じ、FEV1/FVC比が低下し、閉塞性換気障害のパターンを示します。
4. 気道抵抗の低下
❌ 誤り。肺気腫では気道が破壊されるため、気道抵抗は低下するのではなく、むしろ気道虚脱により呼気抵抗が増加します。
5. 肺コンプライアンスの低下
❌ 誤り。肺気腫では肺の弾性線維が破壊され、肺コンプライアンスは低下ではなく増加します。
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【試験対策ポイント】
- 肺気腫の特徴:一秒率低下、残気量増加、肺コンプライアンス増加
- FEV1/FVC(一秒率)<70%で閉塞性換気障害と診断
- 加齢とタバコ煙暴露が肺気腫の主要リスク因子