PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午前 第17問

臨床医学第51回午前

第51回 理学療法士国家試験 午前 第17問(臨床医学)の正答は 3 です。胸部CTでは両肺の吸収値が全体に低く(黒く)、血管影が細くまばらで、肺胞壁が壊れた気腫性変化がみられる。

問題
80歳の男性。胸部CT(別冊No. 5)を別に示す。この患者で予想されるのはどれか。
第51回午前第17問 図
  1. 1. 肥満
  2. 2. 残気量の低下
  3. 3. 一秒率の低下 ✓
  4. 4. 気道抵抗の低下
  5. 5. 肺コンプライアンスの低下

正答:3番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 42.4%難問

33人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 一秒率の低下

胸部CTでは両肺の吸収値が全体に低く(黒く)、血管影が細くまばらで、肺胞壁が壊れた気腫性変化がみられる。肺気腫(COPD)は閉塞性換気障害で、息を速く吐き出せないため一秒率が低下する。


【各選択肢の解説】

1. 肥満
❌ 誤り。肺気腫は呼吸仕事量の増加などでやせが目立つことが多い。正しくは肺気腫で予想されるのはやせ(体重減少)である。
2. 残気量の低下
❌ 誤り。肺気腫では呼気時に末梢の気道がつぶれて空気が肺に閉じこめられる。正しくは残気量は増加する。
3. 一秒率の低下
✅ 正しい(=正答)。肺の弾性収縮力が落ち、呼気時に末梢気道が虚脱するので、最初の1秒に吐ける量(一秒量)が減る。一秒率70%未満が閉塞性換気障害の目安である(日本呼吸器学会 COPD診断と治療のためのガイドライン)。
4. 気道抵抗の低下
❌ 誤り。気道の狭窄・虚脱のため気道抵抗は上がる。正しくは気道抵抗は増加する。
5. 肺コンプライアンスの低下
❌ 誤り。肺胞壁が壊れて肺が伸びやすくなる。正しくは肺気腫では肺コンプライアンスは増加し、低下するのは肺線維症などの拘束性障害である。

【試験対策ポイント】

項目肺気腫(閉塞性)肺線維症(拘束性)
一秒率低下正常〜上昇
%肺活量正常〜低下低下
残気量増加低下
肺コンプライアンス増加低下

肺気腫は「膨らみやすいが吐き出せない」と覚える。

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