PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午前 第25問

理学療法治療学第51回午前

第51回 理学療法士国家試験 午前 第25問(理学療法治療学)の正答は 5 です。斜面台(チルトテーブル)での起立は、内反尖足の予防、立位感覚や覚醒の向上、体幹筋の賦活などが目的です。

問題
脳卒中片麻痺に対する斜面台を用いた運動療法の目的で適切でないのはどれか。
  1. 1. 内反尖足の予防
  2. 2. 立位感覚の向上
  3. 3. 覚醒レベルの向上
  4. 4. 体幹筋筋力の維持
  5. 5. 膝関節伸展筋の痙縮抑制

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 膝関節伸展筋の痙縮抑制

斜面台(チルトテーブル)での起立は、内反尖足の予防、立位感覚や覚醒の向上、体幹筋の賦活などが目的です。一方、下腿三頭筋(足関節底屈筋)の持続伸張で底屈筋の痙縮抑制は期待できますが、膝伸展筋(大腿四頭筋)の痙縮抑制は目的として適切でありません。


【各選択肢の解説】

1. 内反尖足の予防
❌ 誤り(適切)。足底接地・荷重と足関節背屈位の保持により下腿三頭筋が伸張され、内反尖足の予防に有効です。
2. 立位感覚の向上
❌ 誤り(適切)。荷重をかけた起立位をとることで立位の感覚入力が促され、立位感覚の向上が期待できます。
3. 覚醒レベルの向上
❌ 誤り(適切)。起立位は前庭・固有感覚入力が増え、覚醒レベルの向上に役立ちます。
4. 体幹筋筋力の維持
❌ 誤り(適切)。抗重力位での姿勢保持により体幹筋が賦活され、筋力維持に寄与します。
5. 膝関節伸展筋の痙縮抑制
✅ 正しい(適切でない)。斜面台は膝伸展位での荷重であり、膝伸展筋を持続的に伸張する肢位ではないため、膝伸展筋の痙縮抑制は目的になりません。

【試験対策ポイント】

斜面台(起立台)の目的は「早期離床・荷重・立位感覚と覚醒の向上・抗重力筋賦活・起立性低血圧への順応・足底荷重で内反尖足予防(底屈筋の伸張)」。痙縮抑制が働くのは持続伸張される下腿三頭筋(底屈筋)であって、膝伸展位で短縮側になる膝伸展筋ではない点が引っかけ。「適切でないものを選ぶ」設問の向きにも注意。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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