第51回 理学療法士国家試験 午前 第59問
解剖学第51回午前
平衡聴覚器について正しいのはどれか。
1. 半規管は頭部の回転運動を感知する。
2. 半規管は蝸牛神経の支配を受ける。
3. 半規管にはコルチ器が存在する。
4. 蝸牛管は内リンパの流れが受容器の刺激となる。
5. 蝸牛管には耳石が存在する。
- 1. 半規管は頭部の回転運動を感知する。 ✓
- 2. 半規管は蝸牛神経の支配を受ける。
- 3. 半規管にはコルチ器が存在する。
- 4. 蝸牛管は内リンパの流れが受容器の刺激となる。
- 5. 蝸牛管には耳石が存在する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 半規管は頭部の回転運動を感知する。
半規管は三半規管からなり、各々が異なる方向の回転運動(頭部の角加速度)を検出する受容器です。リンパ液の流動によって膨大部にあるクプラが刺激されることで平衡感覚が生じます。
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【各選択肢の解説】
1. 半規管は頭部の回転運動を感知する。
✅ 正しい。三半規管は3次元方向の頭部回転を検出し、前庭神経を介して脳に情報を伝達します。
2. 半規管は蝸牛神経の支配を受ける。
❌ 誤り。半規管は前庭神経(V8の前庭部)の支配を受けます。蝸牛神経は蝸牛(聴覚)を支配します。
3. 半規管にはコルチ器が存在する。
❌ 誤り。コルチ器は蝸牛管内の螺旋靭帯上に存在する聴覚受容器であり、半規管には存在しません。
4. 蝸牛管は内リンパの流れが受容器の刺激となる。
❌ 誤り。蝸牛管の刺激はリンパ流ではなく、基礎板の振動によってコルチ器の有毛細胞が刺激されます。
5. 蝸牛管には耳石が存在する。
❌ 誤り。耳石(炭酸カルシウム結晶)は球形嚢と卵形嚢(平衡斑)に存在し、直線加速度や重力を感知します。
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【試験対策ポイント】
• 前庭神経と蝸牛神経の支配領域:前庭神経は半規管・球形嚢・卵形嚢、蝸牛神経は蝸牛
• コルチ器は蝸牛管内の聴覚受容器
• 耳石は球形嚢・卵形嚢の平衡斑に存在