第51回 理学療法士国家試験 午前 第64問
生理学第51回午前
運動時の変化について正しいのはどれか。
1. 脳の血流量が増加する。
2. 皮膚血流量が減少する。
3. 内臓血管の拡張が起こる。
4. 骨格筋の血管収縮が起こる。
5. 心臓への静脈還流量が増加する。
- 1. 脳の血流量が増加する。
- 2. 皮膚血流量が減少する。
- 3. 内臓血管の拡張が起こる。
- 4. 骨格筋の血管収縮が起こる。
- 5. 心臓への静脈還流量が増加する。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 心臓への静脈還流量が増加する。
運動時は筋ポンプ作用により下肢の静脈が圧迫され、心臓への静脈還流が増加します。これにより心拍出量が増加し、全身への酸素供給が促進されます。
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【各選択肢の解説】
1. 脳の血流量が増加する。
❌ 誤り。運動時は脳の血流量はほぼ一定に保たれます。脳は自動調節機能により血流を維持し、むしろ骨格筋への血流配分が優先されます。
2. 皮膚血流量が減少する。
❌ 誤り。運動初期は皮膚血流が減少しますが、運動継続に伴い体温上昇により皮膚血流は増加して放熱が促進されます。
3. 内臓血管の拡張が起こる。
❌ 誤り。運動時は交感神経の優位により内臓血管は収縮し、血流が減少します。骨格筋への血流配分を優先するための適応です。
4. 骨格筋の血管収縮が起こる。
❌ 誤り。運動時は骨格筋への酸素供給を増加させるため、筋血管は拡張し血流が増加します。
5. 心臓への静脈還流量が増加する。
✅ 正しい。運動時は骨格筋の収縮が静脈を圧迫する筋ポンプ作用が発生し、静脈還流が増加します。これにより心拍出量が増加し、全身への血流配分が増加します。
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【試験対策ポイント】
• 運動時の循環動態:骨格筋血管拡張→内臓血管収縮→静脈還流増加→心拍出量増加
• 筋ポンプ作用:骨格筋収縮による静脈圧迫が静脈還流を促進する重要なメカニズム
• 脳血流は自動調節により一定に保持される(約50mL/分/100g)