第51回 理学療法士国家試験 午前 第76問
病理学概論第51回午前
良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか。
1. 出血壊死が少ない。
2. 細胞の分化度が高い。
3. クロマチンが増加する。
4. 膨張性発育がみられる。
5. 細胞質に対して核の占める割合が小さい。
- 1. 出血壊死が少ない。
- 2. 細胞の分化度が高い。
- 3. クロマチンが増加する。 ✓
- 4. 膨張性発育がみられる。
- 5. 細胞質に対して核の占める割合が小さい。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — クロマチンが増加する。
悪性腫瘍は細胞の核質が増加し、クロマチン量が多くなることで、核が濃く染色されます。これは細胞の悪性化と分裂能亢進を反映した特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. 出血壊死が少ない。
❌ 誤り。悪性腫瘍は血管新生が不十分な部位で出血壊死が多く起こります。むしろ出血壊死が多いことが特徴です。
2. 細胞の分化度が高い。
❌ 誤り。悪性腫瘍は分化度が低く(未分化)、細胞形態が不規則で多形性に富みます。良性腫瘍は分化度が高い傾向があります。
3. クロマチンが増加する。
✅ 正しい。悪性腫瘍は核質の増加によりクロマチン量が増加し、核が濃く染色されます。細胞分裂能の亢進を示す重要な特徴です。
4. 膨張性発育がみられる。
❌ 誤り。膨張性発育は良性腫瘍の特徴で、周囲組織を圧排しながら発育します。悪性腫瘍は浸潤性発育を示します。
5. 細胞質に対して核の占める割合が小さい。
❌ 誤り。悪性腫瘍は核が大きく、核質比(N/C比)が高くなります。細胞質に対する核の割合が大きいことが特徴です。
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【試験対策ポイント】
• 悪性腫瘍:未分化、クロマチン増加、N/C比↑、浸潤性発育、出血壊死多い
• 良性腫瘍:分化度高、膨張性発育、被膜あり、成長遅い
• N/C比(核質比)は悪性度の重要な指標