第51回 理学療法士国家試験 午前 第86問
臨床医学第51回午前
食道静脈瘤について正しいのはどれか。
1. 食道の中下部に好発する。
2. 吐血はコーヒー残渣様である。
3. 門脈圧の低下が原因で形成される。
4. 治療は食道離断術が第一選択である。
5. 初期のものは内視鏡で観察すると赤色にみえる。
- 1. 食道の中下部に好発する。 ✓
- 2. 吐血はコーヒー残渣様である。
- 3. 門脈圧の低下が原因で形成される。
- 4. 治療は食道離断術が第一選択である。
- 5. 初期のものは内視鏡で観察すると赤色にみえる。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 食道の中下部に好発する。
食道静脈瘤は門脈圧亢進症により形成され、血流が逆流しやすい食道下部から中部にかけて好発します。これは重力と血流動態の影響により、最も圧が高くなる領域です。
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【各選択肢の解説】
1. 食道の中下部に好発する。
✅ 正しい。門脈圧亢進により血流が逆流し、下部食道で圧が最も高くなるため、この部位に好発します。
2. 吐血はコーヒー残渣様である。
❌ 誤り。食道静脈瘤からの吐血は鮮血性で、大量出血を呈します。コーヒー残渣様吐血は胃潰瘍など慢性出血時の特徴です。
3. 門脈圧の低下が原因で形成される。
❌ 誤り。逆です。門脈圧の**上昇**(亢進)が原因で食道静脈瘤は形成されます。
4. 治療は食道離断術が第一選択である。
❌ 誤り。急性出血時の第一選択は内視鏡的止血法(硬化療法・結紮術)です。食道離断術は難治例に対する待機的治療です。
5. 初期のものは内視鏡で観察すると赤色にみえる。
❌ 誤り。初期病変は白色を呈し、進行して血流が増加した静脈瘤が赤色調を呈します。赤色調は出血危険性が高い兆候です。
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【試験対策ポイント】
・食道静脈瘤は門脈圧**亢進**による(低下ではない)
・急性出血時は内視鏡治療が第一選択(食道離断術は待機的治療)
・鮮血性大量吐血が特徴(コーヒー残渣様ではない)