PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午前 第88問

臨床医学第51回午前
心不全に特徴的な呼吸はどれか。 1. 下顎呼吸 2. 陥没呼吸 3. 奇異呼吸 4. 起座呼吸 5. 鼻翼呼吸
  1. 1. 下顎呼吸
  2. 2. 陥没呼吸
  3. 3. 奇異呼吸
  4. 4. 起座呼吸 ✓
  5. 5. 鼻翼呼吸

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 起座呼吸 起座呼吸は心不全患者に特徴的な呼吸パターンであり、肺うっ血により仰臥位では呼吸困難が増悪するため、患者が無意識に上半身を起こして座った姿勢をとることで呼吸が楽になる現象です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 下顎呼吸 ❌ 誤り。下顎呼吸は非常に虚弱した患者や臨終時に見られ、下顎だけが動く呼吸パターンで心不全に特異的ではありません。 2. 陥没呼吸 ❌ 誤り。陥没呼吸(胸部陥没呼吸)は乳幼児の気道閉塞や呼吸筋疲弱時に見られ、胸壁が内陥する呼吸で心不全の特徴ではありません。 3. 奇異呼吸 ❌ 誤り。奇異呼吸は胸部外傷による胸骨骨折や多発肋骨骨折時に、胸壁の一部が吸気時に陥没する現象で心不全と関係ありません。 4. 起座呼吸 ✅ 正しい。心不全による肺うっ血が仰臥位で増悪するため、患者が坐位をとることで呼吸が改善される心不全の特徴的な臨床症状です。 5. 鼻翼呼吸 ❌ 誤り。鼻翼呼吸は乳幼児の呼吸困難時に見られ、呼吸努力の増加を示す所見で心不全に特異的ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 ・起座呼吸:肺うっ血による仰臥位での呼吸困難が坐位で軽減 ・心不全の他の症状:夜間発作性呼吸困難(PND)、両側下肢浮腫、肝腫大 ・呼吸パターン鑑別:各々の呼吸異常は特定の疾患・状態に対応
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