PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第4問

理学療法評価学第51回午後

第51回 理学療法士国家試験 午後 第4問(理学療法評価学)の正答は 1 です。股関節内転筋の段階3は、側臥位で上側の下肢を保持し、下側の下肢を内転(挙上)させて測定します。

問題
Danielsらの徒手筋力テストで股関節内転筋の段階3を測定する際、図のような代償動作がみられた。代償動作を生じさせている筋はどれか。
第51回午後第4問 図
  1. 1. 腸骨筋
  2. 2. 梨状筋
  3. 3. 中殿筋
  4. 4. 大腿二頭筋
  5. 5. 内側広筋

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 腸骨筋

股関節内転筋の段階3は、側臥位で上側の下肢を保持し、下側の下肢を内転(挙上)させて測定します。図では下肢を内転させようとして股関節屈曲(前方へ持ち上げる)の代償が生じています。股関節屈曲の代償を生む筋は腸腰筋(腸骨筋)です。


【各選択肢の解説】

1. 腸骨筋
✅ 正しい。内転筋が弱いと、股関節屈曲を伴って下肢を引き上げる代償が起こる。これを生むのは股関節屈筋である腸骨筋(腸腰筋)。
2. 梨状筋
❌ 誤り。梨状筋は股関節外旋筋。内転の代償として股関節屈曲を生む筋ではない。
3. 中殿筋
❌ 誤り。中殿筋は股関節外転筋で、内転とは拮抗する。代償としての屈曲は生まない。
4. 大腿二頭筋
❌ 誤り。大腿二頭筋は膝屈曲・股関節伸展作用。図の前方挙上(屈曲)代償の主因ではない。
5. 内側広筋
❌ 誤り。内側広筋は膝伸展筋で、股関節運動には関与しない。

【試験対策ポイント】

MMTの代償動作は「弱い筋の作用に近い別の筋が働く」と考える。股関節内転筋が弱いと、屈曲(腸腰筋)や骨盤の動きで下肢を引き上げる代償が出やすい。図は股関節屈曲方向(前方挙上)の代償を示している。

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