第51回 理学療法士国家試験 午後 第9問
理学療法評価学第51回午後
患者の鼻(A)から目標(B)に向かって患者の示指を動かしたときの水平面上の軌跡を図に示す。この患者にみられる可能性が高いのはどれか。
1. 折りたたみナイフ現象
2. Romberg徴候陽性
3. はさみ脚歩行
4. 断綴性発語
5. 筋強剛
- 1. 折りたたみナイフ現象
- 2. Romberg徴候陽性
- 3. はさみ脚歩行
- 4. 断綴性発語 ✓
- 5. 筋強剛
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 断綴性発語
鼻から目標への軌跡が不規則に途切れたり振動する「ジグザグ」な動きは、小脳性協調運動障害を示唆しており、この患者には小脳病変による言語障害である断綴性発語(スキャンニング音声)が見られる可能性が高い。
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【各選択肢の解説】
1. 折りたたみナイフ現象
❌ 誤り。これは筋強剛時に見られる鉛管様硬直と歯車様硬直の特徴であり、運動中の協調性障害とは関係ない。
2. Romberg徴候陽性
❌ 誤り。閉眼時の姿勢保持困難を示す徴候で、図の協調運動障害とは無関係である。
3. はさみ脚歩行
❌ 誤り。痙性麻痺による両下肢の内転歩行であり、上肢の協調運動障害とは異なる。
4. 断綴性発語
✅ 正しい。鼻から目標への動きに見られるジグザグで途切れた軌跡は、小脳性協調運動障害(指鼻試験異常)を示しており、同じ小脳病変で発生する発語障害が断綴性発語である。
5. 筋強剛
❌ 誤り。筋緊張亢進を示す所見であり、協調運動の乱れとは別の神経学的所見である。
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【試験対策ポイント】
• 鼻指試験でジグザグ軌跡=小脳性協調運動障害の典型像
• 小脳病変では複数の小脳症状が同時に出現(協調運動障害+言語障害)
• 断綴性発語=単語を音節ごとに区切った発話(スキャンニング音声)