第51回 理学療法士国家試験 午後 第25問
理学療法治療学第51回午後
第51回 理学療法士国家試験 午後 第25問(理学療法治療学)の正答は 3 です。肩手症候群(CRPS typeⅠ)のSteinbrocker ステージⅠは、疼痛・腫脹・血管運動障害がみられる急性期です。
問題
SteinbrockerによるステージⅠの肩手症候群に対する理学療法として適切でないのはどれか。
- 1. 交代浴の実施
- 2. ホットパックの実施
- 3. 他動的伸張運動の実施 ✓
- 4. 自己による介助運動の指導
- 5. 臥床時の上肢ポジショニングの指導
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 他動的伸張運動の実施
肩手症候群(CRPS typeⅠ)のSteinbrocker ステージⅠは、疼痛・腫脹・血管運動障害がみられる急性期です。この時期に強い他動的伸張運動を行うと疼痛・炎症を悪化させ症状を増悪させるため適切ではありません。痛みの範囲内での自動介助運動や交代浴・ポジショニングが適します。
【各選択肢の解説】
1. 交代浴の実施
❌ 誤り(=適切)。温・冷を交互に行う交代浴は血管運動の調整・浮腫軽減に有効で、ステージⅠに適する。
❌ 誤り(=適切)。温・冷を交互に行う交代浴は血管運動の調整・浮腫軽減に有効で、ステージⅠに適する。
2. ホットパックの実施
❌ 誤り(=適切)。適度な温熱は疼痛緩和・循環改善に役立ち、急性期でも疼痛範囲内で用いられる。
❌ 誤り(=適切)。適度な温熱は疼痛緩和・循環改善に役立ち、急性期でも疼痛範囲内で用いられる。
3. 他動的伸張運動の実施
✅ 正しい(=適切でない)。急性期に強い他動伸張を行うと疼痛・炎症が増悪し症状を悪化させるため避けるべき。
✅ 正しい(=適切でない)。急性期に強い他動伸張を行うと疼痛・炎症が増悪し症状を悪化させるため避けるべき。
4. 自己による介助運動の指導
❌ 誤り(=適切)。痛みの範囲内で患者自身が行う自動介助運動は、可動域維持・廃用予防に有用で適切。
❌ 誤り(=適切)。痛みの範囲内で患者自身が行う自動介助運動は、可動域維持・廃用予防に有用で適切。
5. 臥床時の上肢ポジショニングの指導
❌ 誤り(=適切)。挙上位などの良肢位ポジショニングは浮腫軽減・疼痛予防に有効で重要。
❌ 誤り(=適切)。挙上位などの良肢位ポジショニングは浮腫軽減・疼痛予防に有効で重要。
【試験対策ポイント】
肩手症候群(CRPS)Steinbrocker分類。
| ステージ | 特徴 | 理学療法 |
|---|---|---|
| Ⅰ(急性期) | 疼痛・腫脹・血管運動障害 | 疼痛範囲内の運動・交代浴・ポジショニング(強い伸張は避ける) |
| Ⅱ(萎縮期) | 皮膚・筋萎縮・疼痛軽減 | 可動域訓練を進める |
| Ⅲ(萎縮完成期) | 拘縮・関節可動域制限 | 拘縮予防・残存機能活用 |
急性期に強い他動伸張は禁=最頻出のひっかけ。
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