第51回 理学療法士国家試験 午後 第26問
臨床医学第51回午後
第51回 理学療法士国家試験 午後 第26問(臨床医学)の正答は 1 です。びまん性軸索損傷は、回転加速度により脳全体の軸索が広範に断裂する損傷です。
問題
局所性脳損傷と比べた場合のびまん性軸索損傷の特徴として正しいのはどれか。
- 1. 脳幹部の症状が出現しやすい。 ✓
- 2. 急性硬膜下血腫を合併しやすい。
- 3. 重度の感覚障害を合併しやすい。
- 4. 行動障害は早期に改善しやすい。
- 5. バランス障害は軽度であることが多い。
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 脳幹部の症状が出現しやすい。
びまん性軸索損傷は、回転加速度により脳全体の軸索が広範に断裂する損傷です。脳幹や脳梁などの深部に強いずれ応力が加わるため、受傷直後からの意識障害や脳幹症状が出やすいのが特徴です。
【各選択肢の解説】
1. 脳幹部の症状が出現しやすい。
✅ 正しい。回転性の剪断力が脳幹・脳梁に及び、遷延性意識障害や眼球運動障害など脳幹症状を呈しやすい。
✅ 正しい。回転性の剪断力が脳幹・脳梁に及び、遷延性意識障害や眼球運動障害など脳幹症状を呈しやすい。
2. 急性硬膜下血腫を合併しやすい。
❌ 誤り。急性硬膜下血腫は局所の打撲(局所性脳損傷)で生じやすい合併症で、びまん性損傷の特徴ではない。
❌ 誤り。急性硬膜下血腫は局所の打撲(局所性脳損傷)で生じやすい合併症で、びまん性損傷の特徴ではない。
3. 重度の感覚障害を合併しやすい。
❌ 誤り。びまん性損傷は意識障害・高次脳機能障害・運動失調が主体で、限局した重度感覚障害は特徴ではない。
❌ 誤り。びまん性損傷は意識障害・高次脳機能障害・運動失調が主体で、限局した重度感覚障害は特徴ではない。
4. 行動障害は早期に改善しやすい。
❌ 誤り。注意障害・遂行機能障害・脱抑制などの行動障害は遷延しやすく、回復は緩慢である。
❌ 誤り。注意障害・遂行機能障害・脱抑制などの行動障害は遷延しやすく、回復は緩慢である。
5. バランス障害は軽度であることが多い。
❌ 誤り。脳幹・小脳系が障害されやすく、平衡・協調障害(バランス障害)はむしろ強く出やすい。
❌ 誤り。脳幹・小脳系が障害されやすく、平衡・協調障害(バランス障害)はむしろ強く出やすい。
【試験対策ポイント】
びまん性軸索損傷(DAI)は交通事故などの回転加速度で起こり、CTで明らかな血腫が乏しいのに意識障害が重いのが特徴。覚え方は「広く・深く・意識障害」。局所性脳損傷(脳挫傷・硬膜外/硬膜下血腫)は打撃部位に応じた局所症状+血腫を生じる点と対比して整理する。
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