第51回 理学療法士国家試験 午後 第29問
臨床医学第51回午後
重症筋無力症で正しいのはどれか。
1. 脱髄性疾患である。
2. 午前中に症状が悪化する。
3. 複視を生じることは稀である。
4. 感染はクリーゼの誘発因子である。
5. 四肢遠位筋の筋力低下を生じやすい。
- 1. 脱髄性疾患である。
- 2. 午前中に症状が悪化する。
- 3. 複視を生じることは稀である。
- 4. 感染はクリーゼの誘発因子である。 ✓
- 5. 四肢遠位筋の筋力低下を生じやすい。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 感染はクリーゼの誘発因子である。
重症筋無力症(MG)は神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体が産生される自己免疫疾患です。感染は筋無力症クリーゼ(急性増悪で人工呼吸器が必要となる状態)の重要な誘発因子の一つです。
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【各選択肢の解説】
1. 脱髄性疾患である。
❌ 誤り。重症筋無力症は神経筋接合部の障害であり、脱髄疾患(多発性硬化症など)ではありません。
2. 午前中に症状が悪化する。
❌ 誤り。重症筋無力症は「日内変動」を示しますが、一般的には午後から夕方にかけて症状が悪化します。朝は比較的症状が軽いのが特徴です。
3. 複視を生じることは稀である。
❌ 誤り。眼球運動を司る筋肉が障害されやすいため、複視は重症筋無力症の典型的な症状で頻繁に見られます。
4. 感染はクリーゼの誘発因子である。
✅ 正しい。感染症(呼吸器感染症など)は、免疫系を刺激して筋無力症クリーゼを誘発する主要な因子です。その他の誘発因子には精神的ストレス、過労、温度変化などがあります。
5. 四肢遠位筋の筋力低下を生じやすい。
❌ 誤り。重症筋無力症は眼筋や顔面筋など頭部の筋肉から始まることが多く、四肢では近位筋(肩や大腿)に影響を及ぼしやすい傾向にあります。
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【試験対策ポイント】
• 日内変動:午後~夕方に悪化(朝は軽い)
• クリーゼの誘発因子:感染、ストレス、過労、温度変化、免疫抑制薬の中断
• 初期症状:眼筋障害による複視・眼瞼下垂が典型的