PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第30問

臨床医学第51回午後
糖尿病性の多発神経障害で早期から異常がみられやすいのはどれか。 1. 膝蓋腱反射 2. 徒手筋力検査 3. 内果の振動覚 4. 関節可動域検査 5. Timed Up and Go Test〈TUG〉
  1. 1. 膝蓋腱反射
  2. 2. 徒手筋力検査
  3. 3. 内果の振動覚 ✓
  4. 4. 関節可動域検査
  5. 5. Timed Up and Go Test〈TUG〉

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 内果の振動覚 糖尿病性多発神経障害は末梢神経の遠位部から障害が進行する遠位対称性の特徴があり、振動覚は最も早期から低下する感覚検査項目です。内果部位での振動覚測定は、診断的価値が高く臨床検査として推奨されています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 膝蓋腱反射 ❌ 誤り。腱反射は有髄線維の障害である程度進行してから低下するため、早期では異常を認めにくい。 2. 徒手筋力検査 ❌ 誤り。筋力低下は神経障害の進行期に現れる所見で、早期段階では正常なことが多い。 3. 内果の振動覚 ✅ 正しい。振動覚は大径有髄線維(Ia線維)の障害で最初に低下し、遠位部から順に異常となるため最も早期の検査所見である。 4. 関節可動域検査 ❌ 誤り。可動域制限は拘縮など二次的変化であり、神経障害の直接的な早期所見ではない。 5. Timed Up and Go Test(TUG) ❌ 誤り。機能検査であり、複数の因子が関与するため、神経障害の早期段階では変化が明らかでない。 --- 【試験対策ポイント】 • 糖尿病性多発神経障害は遠位対称性・下肢優位で進行 • 振動覚低下>位置覚低下>痛温覚低下の順で障害される • 内果部での振動覚測定は早期診断の重要な臨床検査項目
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