第51回 理学療法士国家試験 午後 第34問
運動学第51回午後
第51回 理学療法士国家試験 午後 第34問(運動学)の正答は 4 です。立ち上がりでは体重心を前方から上方へ移す方向の切り替えが要る。
問題
健常人における椅子座位からの立ち上がり動作の運動学的な特徴で正しいのはどれか。
- 1. 体幹前傾後に座圧中心位置は後方へ変位する。
- 2. 離殿までの身体重心の前方移動は膝の屈曲によって起こる。
- 3. 体重心位置の上方への移動は前方のおよそ2倍である。
- 4. 体重心位置の方向制御には二関節筋が関与している。 ✓
- 5. 立位になる直前に足圧中心はいったん大きく後方へ変位する。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 45.5%難問
33人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 体重心位置の方向制御には二関節筋が関与している。
立ち上がりでは体重心を前方から上方へ移す方向の切り替えが要る。大腿直筋・ハムストリングス・腓腹筋などの二関節筋は隣り合う関節の動きを連動させ、足部が床を押す力の向きを調節して体重心の進む方向を制御する。
【各選択肢の解説】
1. 体幹前傾後に座圧中心位置は後方へ変位する。
❌ 誤り。体幹を前に倒すと重さが前にかかる。正しくは、座圧中心は前方へ移動し、離殿の時点で荷重が殿部から足部へ移る。
❌ 誤り。体幹を前に倒すと重さが前にかかる。正しくは、座圧中心は前方へ移動し、離殿の時点で荷重が殿部から足部へ移る。
2. 離殿までの身体重心の前方移動は膝の屈曲によって起こる。
❌ 誤り。膝の屈曲は重心を前に運ぶ主な動きではない。正しくは、離殿までの前方移動は主に股関節屈曲による体幹前傾で起こる。
❌ 誤り。膝の屈曲は重心を前に運ぶ主な動きではない。正しくは、離殿までの前方移動は主に股関節屈曲による体幹前傾で起こる。
3. 体重心位置の上方への移動は前方のおよそ2倍である。
❌ 誤り。上方移動量を前方移動量のおよそ2倍とする関係は標準的な説明にない。正しくは、離殿までは前方への移動が主で、離殿後に上方への移動が主になる(相によって主な移動方向が切り替わる)。
❌ 誤り。上方移動量を前方移動量のおよそ2倍とする関係は標準的な説明にない。正しくは、離殿までは前方への移動が主で、離殿後に上方への移動が主になる(相によって主な移動方向が切り替わる)。
4. 体重心位置の方向制御には二関節筋が関与している。
✅ 正しい。単関節筋が主に関節を伸ばす力を出し、二関節筋が股・膝・足関節の動きを連動させて床反力の向きを調節する。これにより重心の移動方向が前方から上方へ切り替わる。
✅ 正しい。単関節筋が主に関節を伸ばす力を出し、二関節筋が股・膝・足関節の動きを連動させて床反力の向きを調節する。これにより重心の移動方向が前方から上方へ切り替わる。
5. 立位になる直前に足圧中心はいったん大きく後方へ変位する。
❌ 誤り。大きく後方へ動くと後方へ倒れる。正しくは、離殿時に足部の前方寄りへ移った足圧中心は、伸展とともに支持基底面の中央付近へ戻って立位で安定する。
❌ 誤り。大きく後方へ動くと後方へ倒れる。正しくは、離殿時に足部の前方寄りへ移った足圧中心は、伸展とともに支持基底面の中央付近へ戻って立位で安定する。
【試験対策ポイント】
| 相 | 主な動き |
|---|---|
| 屈曲相 | 体幹前傾、重心が前方へ |
| 離殿 | 荷重が殿部から足部へ、足圧中心が足部の前方寄りへ |
| 伸展相 | 股・膝の伸展、重心が上方へ |
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