PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第42問

理学療法治療学第51回午後

第51回 理学療法士国家試験 午後 第42問(理学療法治療学)の正答は 4 です。後方アプローチによる人工骨頭置換術後は、股関節の屈曲・内転・内旋で脱臼しやすくなります。

問題
大腿骨近位部骨折に対する人工骨頭置換術(後方アプローチ)後、全荷重が可能な状態での理学療法で適切でないのはどれか。
  1. 1. 背臥位における膝伸展位での股関節外転運動
  2. 2. 腹臥位における他動的な股関節伸展運動
  3. 3. 座位における重錘を用いた大腿四頭筋の筋力増強
  4. 4. 低い椅子から股関節内旋位での立ち上がり練習
  5. 5. 歩行器を用いた屋外歩行練習

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 低い椅子から股関節内旋位での立ち上がり練習

後方アプローチによる人工骨頭置換術後は、股関節の屈曲・内転・内旋で脱臼しやすくなります。低い椅子からの股関節内旋位での立ち上がりは脱臼肢位を誘発するため不適切です。


【各選択肢の解説】

1. 背臥位における膝伸展位での股関節外転運動
✅ 正しい(適切)。外転運動は脱臼方向(内転)と逆で、中殿筋強化に有効。
2. 腹臥位における他動的な股関節伸展運動
✅ 正しい(適切)。伸展は後方脱臼を誘発しにくく、屈曲拘縮予防にも有用。
3. 座位における重錘を用いた大腿四頭筋の筋力増強
✅ 正しい(適切)。膝伸展運動であり脱臼肢位をとらず、安全に筋力強化できる。
4. 低い椅子から股関節内旋位での立ち上がり練習
❌ 誤り(適切でない)。低い椅子は深い股関節屈曲を強い、さらに内旋位が加わると後方脱臼の危険が高い。
5. 歩行器を用いた屋外歩行練習
✅ 正しい(適切)。全荷重可能な時期であり、安定した歩行練習として適切。

【試験対策ポイント】

後方アプローチ人工股関節術後の脱臼肢位=屈曲・内転・内旋。「低い椅子・しゃがみ込み・横すわり・足を組む・内股」は禁忌動作として頻出。前方アプローチでは伸展・外旋が危険肢位になる点も区別する。「後方=曲げて内に入れる動きが危険」と覚える。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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