第51回 理学療法士国家試験 午後 第43問
理学療法治療学第51回午後
小児の四肢切断の特徴として正しいのはどれか。
1. 後天性四肢切断は男児に比べ女児に多い。
2. 義手の装着開始時期は4歳ころが適切である。
3. 下腿切断では成長に伴い外反膝変形を生じやすい。
4. 後天性の切断における幻肢の頻度は成人より低い。
5. 骨肉腫が原因で切断になる頻度は増加傾向にある。
- 1. 後天性四肢切断は男児に比べ女児に多い。
- 2. 義手の装着開始時期は4歳ころが適切である。
- 3. 下腿切断では成長に伴い外反膝変形を生じやすい。
- 4. 後天性の切断における幻肢の頻度は成人より低い。 ✓
- 5. 骨肉腫が原因で切断になる頻度は増加傾向にある。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 後天性の切断における幻肢の頻度は成人より低い
小児の後天性切断では、幻肢の発生頻度が成人より低いとされています。これは小児の脳可塑性が高く、神経系の再組織化が容易に行われるためです。
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【各選択肢の解説】
1. 後天性四肢切断は男児に比べ女児に多い。
❌ 誤り。小児の後天性四肢切断は女児より男児に多く発生します。外傷機会の違いが主な原因です。
2. 義手の装着開始時期は4歳ころが適切である。
❌ 誤り。上肢切断児への義手装着開始時期は1~2歳ころが適切とされており、4歳では遅すぎます。早期装着により機能的・心理社会的適応が促進されます。
3. 下腿切断では成長に伴い外反膝変形を生じやすい。
❌ 誤り。下腿切断では成長に伴い内反膝変形(外反膝ではなく)を生じやすくなります。断端の牽引と力学的バランスの崩れが原因です。
4. 後天性の切断における幻肢の頻度は成人より低い。
✅ 正しい。小児は成人より脳可塑性に優れており、切断後の神経系再組織化が迅速に進むため、幻肢の発生頻度が低いとされています。
5. 骨肉腫が原因で切断になる頻度は増加傾向にある。
❌ 誤り。骨肉腫による切断頻度は、医療技術の進歩に伴い化学療法や生物学的再建術の活用により、むしろ減少傾向にあります。
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【試験対策ポイント】
• 小児義手装着開始時期:1~2歳ころが最適
• 小児後天性切断の幻肢頻度:成人より低い(脳可塑性の差)
• 下腿切断の成長期変形:内反膝変形(外反ではない)