PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第44問

理学療法治療学第51回午後

第51回 理学療法士国家試験 午後 第44問(理学療法治療学)の正答は 1 です。Down症候群は全身の筋緊張低下(低緊張)と関節の過可動性が特徴です。

問題
Down症候群の児の理学療法で適切なのはどれか。
  1. 1. 腹筋群の収縮を促す。
  2. 2. 不随意運動を抑制する。
  3. 3. 緊張性迷路反射を促通する。
  4. 4. シャフリングを移動手段とする。
  5. 5. 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 腹筋群の収縮を促す。

Down症候群は全身の筋緊張低下(低緊張)と関節の過可動性が特徴です。体幹の安定性を高めるため、腹筋群など抗重力筋の収縮を促す運動が適切です。


【各選択肢の解説】

1. 腹筋群の収縮を促す。
✅ 正しい。低緊張に対し、体幹・抗重力筋の収縮を促して姿勢保持能力を高める。
2. 不随意運動を抑制する。
❌ 誤り。不随意運動はアテトーゼ型脳性麻痺などの課題で、Down症候群の主問題ではない。
3. 緊張性迷路反射を促通する。
❌ 誤り。原始反射の促通は正常発達を妨げる。残存反射はむしろ抑制・統合を図る。
4. シャフリングを移動手段とする。
❌ 誤り。いざり這い(シャフリング)を移動手段に固定すると正常な四つ這い・歩行発達を妨げる。
5. 定頸後すぐに立位姿勢を経験させる。
❌ 誤り。Down症候群は環軸椎不安定を伴うことがあり、発達段階を飛ばした早期立位は不適切。

【試験対策ポイント】

Down症候群の理学療法のキーは低緊張(hypotonia)と関節弛緩への対応。体幹安定化(腹筋など抗重力筋の収縮促通)・姿勢保持・段階的な発達促進が基本。環軸椎亜脱臼のリスクがあるため過度の頸部屈曲・前転や急な高負荷は避ける点が頻出。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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