PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第75問

病理学概論第51回午後
急性炎症の初期にみられるのはどれか。 1. 乾酪化 2. 線維化 3. 血管新生 4. 好中球遊走 5. 肉芽組織形成
  1. 1. 乾酪化
  2. 2. 線維化
  3. 3. 血管新生
  4. 4. 好中球遊走 ✓
  5. 5. 肉芽組織形成

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 好中球遊走 急性炎症の初期段階では、炎症部位への白血球の遊走が最初に起こります。特に好中球は化学走性により炎症局所へ速やかに集積し、病原体の貪食と排除を行うため、急性炎症の特徴的な初期現象です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 乾酪化 ❌ 誤り。乾酪化壊死は結核など特定の慢性感染症で見られる変化であり、急性炎症の初期ではなく、むしろ慢性化した段階で観察されます。 2. 線維化 ❌ 誤り。線維化は炎症の慢性化・修復過程における後期の変化であり、線維芽細胞によるコラーゲン産生が進行した段階です。 3. 血管新生 ❌ 誤り。血管新生(neovascularization)は肉芽組織形成時に伴う変化であり、炎症の修復・再生段階に該当するため、初期ではありません。 4. 好中球遊走 ✅ 正しい。好中球は化学物質(補体、ロイコトリエン、TNF-αなど)の化学走性により、炎症初期に最初に集積する白血球です。 5. 肉芽組織形成 ❌ 誤り。肉芽組織形成は慢性炎症の特徴であり、線維芽細胞と新生血管を含む修復組織で、急性炎症の数日~数週間後の過程です。 --- 【試験対策ポイント】 • 急性炎症の時間経過:好中球遊走(初期数時間~数日)→ マクロファージ集積→ 修復過程 • 乾酪化壊死は結核などの慢性肉芽腫性炎症の特徴 • 線維化・血管新生・肉芽組織形成は修復段階の現象
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