第51回 理学療法士国家試験 午後 第77問
臨床医学第51回午後
第51回 理学療法士国家試験 午後 第77問(臨床医学)の正答は 4 です。熱傷の深さと痛みの関係を問う問題である。
問題
重症熱傷について誤っているのはどれか。
- 1. イレウスを起こしやすい。
- 2. 胃十二指腸潰瘍を起こしやすい。
- 3. 気道熱傷時は窒息の危険が高い。
- 4. 熱傷深度が深いほど疼痛が強い。 ✓
- 5. 受傷直後は循環血液量が減少する。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 60%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 熱傷深度が深いほど疼痛が強い。
熱傷の深さと痛みの関係を問う問題である。痛みを感じる神経終末は真皮にあるため、真皮の浅い層までの熱傷(浅達性Ⅱ度)が最も痛く、皮膚全層が壊死するⅢ度では神経終末も壊れて痛みはむしろ乏しい。
【各選択肢の解説】
1. イレウスを起こしやすい。
✅ 正しい。重症熱傷では循環血液量の減少や全身の炎症反応により腸管の動きが低下し、麻痺性イレウスを起こしやすい。
✅ 正しい。重症熱傷では循環血液量の減少や全身の炎症反応により腸管の動きが低下し、麻痺性イレウスを起こしやすい。
2. 胃十二指腸潰瘍を起こしやすい。
✅ 正しい。重症熱傷では強いストレスと胃粘膜の血流低下により急性の潰瘍(Curling潰瘍)を起こしやすい。
✅ 正しい。重症熱傷では強いストレスと胃粘膜の血流低下により急性の潰瘍(Curling潰瘍)を起こしやすい。
3. 気道熱傷時は窒息の危険が高い。
✅ 正しい。熱や煙で気道の粘膜が腫れると、受傷後しばらくして上気道が浮腫で閉塞し窒息に至ることがある。
✅ 正しい。熱や煙で気道の粘膜が腫れると、受傷後しばらくして上気道が浮腫で閉塞し窒息に至ることがある。
4. 熱傷深度が深いほど疼痛が強い。
❌ 誤り(=正答)。深さと痛みは比例しない。正しくは、浅達性Ⅱ度が最も痛く、Ⅲ度は神経終末が破壊されるため痛みが乏しい。
❌ 誤り(=正答)。深さと痛みは比例しない。正しくは、浅達性Ⅱ度が最も痛く、Ⅲ度は神経終末が破壊されるため痛みが乏しい。
5. 受傷直後は循環血液量が減少する。
✅ 正しい。受傷直後は毛細血管の透過性が高まって血漿が血管外へ漏れ出すため、循環血液量が減少し熱傷ショックの原因となる。
✅ 正しい。受傷直後は毛細血管の透過性が高まって血漿が血管外へ漏れ出すため、循環血液量が減少し熱傷ショックの原因となる。
【試験対策ポイント】
| 深度 | 傷つく層 | 痛み |
|---|---|---|
| Ⅰ度 | 表皮 | あり |
| 浅達性Ⅱ度 | 真皮浅層 | 強い |
| 深達性Ⅱ度 | 真皮深層 | 弱い |
| Ⅲ度 | 皮膚全層 | 乏しい |
重症熱傷の合併症=熱傷ショック・気道閉塞・Curling潰瘍・麻痺性イレウス・感染。
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