第51回 理学療法士国家試験 午後 第89問
臨床医学第51回午後
第51回 理学療法士国家試験 午後 第89問(臨床医学)の正答は 4 です。Guillain-Barré症候群は、先行感染の後に免疫の異常で末梢神経が障害される急性の多発ニューロパチーである。
問題
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。
- 1. 高頻度に再発する。
- 2. 痙性麻痺が中核症状である。
- 3. 運動麻痺は一側性に進行する。
- 4. 髄液に異常所見が認められる。 ✓
- 5. ステロイドパルス療法が有効である。
正答:4番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 56.3%参考値
16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 髄液に異常所見が認められる。
Guillain-Barré症候群は、先行感染の後に免疫の異常で末梢神経が障害される急性の多発ニューロパチーである。髄液では細胞数が増えずに蛋白だけが増える蛋白細胞解離がみられる。
【各選択肢の解説】
1. 高頻度に再発する。
❌ 誤り。再発はまれである。正しくは単相性の経過をとり、発症から数週以内に症状がピークに達した後、回復に向かう。
❌ 誤り。再発はまれである。正しくは単相性の経過をとり、発症から数週以内に症状がピークに達した後、回復に向かう。
2. 痙性麻痺が中核症状である。
❌ 誤り。障害されるのは末梢神経(下位運動ニューロン)である。正しくは弛緩性麻痺が中核で、深部腱反射は低下・消失する。
❌ 誤り。障害されるのは末梢神経(下位運動ニューロン)である。正しくは弛緩性麻痺が中核で、深部腱反射は低下・消失する。
3. 運動麻痺は一側性に進行する。
❌ 誤り。正しくは左右対称性に、多くは下肢から上行性に進行する。
❌ 誤り。正しくは左右対称性に、多くは下肢から上行性に進行する。
4. 髄液に異常所見が認められる。
✅ 正しい。神経根の炎症で髄液中の蛋白は増えるが、髄膜炎のような細胞浸潤は起こらないため細胞数は正常にとどまる。この蛋白細胞解離が特徴的な所見である。
✅ 正しい。神経根の炎症で髄液中の蛋白は増えるが、髄膜炎のような細胞浸潤は起こらないため細胞数は正常にとどまる。この蛋白細胞解離が特徴的な所見である。
5. ステロイドパルス療法が有効である。
❌ 誤り。副腎皮質ステロイド単独では有効性が示されていない(ギラン・バレー症候群診療ガイドライン2013)。正しくは免疫グロブリン大量静注療法と血漿浄化療法が治療の中心である。
❌ 誤り。副腎皮質ステロイド単独では有効性が示されていない(ギラン・バレー症候群診療ガイドライン2013)。正しくは免疫グロブリン大量静注療法と血漿浄化療法が治療の中心である。
【試験対策ポイント】
- 先行感染:上気道感染・下痢(*Campylobacter jejuni* など)
- 症状:左右対称・上行性・弛緩性麻痺、深部腱反射の低下・消失
- 検査:髄液の蛋白細胞解離、神経伝導検査の異常
- 治療:免疫グロブリン大量静注・血漿浄化(ステロイド単独は無効)
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