PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第88問

臨床医学第51回午後

第51回 理学療法士国家試験 午後 第88問(臨床医学)の正答は 1 です。後下小脳動脈の閉塞では延髄外側が梗塞となり、Wallenberg症候群を起こす。

問題
右後下小脳動脈の閉塞で発症した脳梗塞でみられないのはどれか。
  1. 1. 右片麻痺 ✓
  2. 2. 右眼瞼下垂
  3. 3. 右小脳性運動失調
  4. 4. 右顔面温痛覚障害
  5. 5. 左上下肢温痛覚障害

正答:1番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 38.9%参考値

18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 右片麻痺

後下小脳動脈の閉塞では延髄外側が梗塞となり、Wallenberg症候群を起こす。錐体路は延髄の腹側(錐体)を通り外側部を通らないため、片麻痺は起こらない。


【各選択肢の解説】

1. 右片麻痺
✅ 正しい(=正答)。片麻痺はみられない。錐体路は延髄の腹内側の錐体を下行し、後下小脳動脈が灌流する延髄外側には含まれないためである。
2. 右眼瞼下垂
❌ 誤り。みられる。正しくは、延髄外側を下行する交感神経路が障害され、同側(右)にHorner症候群(眼瞼下垂・縮瞳・顔面の発汗低下)が起こる。
3. 右小脳性運動失調
❌ 誤り。みられる。正しくは、下小脳脚や小脳の障害により同側(右)の小脳性運動失調が起こる。
4. 右顔面温痛覚障害
❌ 誤り。みられる。正しくは、三叉神経脊髄路・脊髄路核の障害により同側(右)の顔面の温痛覚が障害される。
5. 左上下肢温痛覚障害
❌ 誤り。みられる。正しくは、すでに交叉した外側脊髄視床路の障害により対側(左)の上下肢・体幹の温痛覚が障害される。顔面は同側、体は対側となる交代性の感覚障害である。

【試験対策ポイント】

障害される構造症状側
三叉神経脊髄路核顔面の温痛覚障害同側
交感神経下行路Horner症候群同側
下小脳脚小脳性運動失調同側
疑核嚥下障害・嗄声同側
外側脊髄視床路上下肢・体幹の温痛覚障害対側
錐体路障害されない=片麻痺なし—

延髄内側の障害(Dejerine症候群)では対側の片麻痺が起こる。

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