PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第90問

臨床医学第51回午後
慢性閉塞性肺疾患の急性増悪時の動脈血ガス分析の所見はどれか。 1. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧低下 2. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧正常 3. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧上昇 4. 酸素分圧正常、二酸化炭素分圧低下 5. 酸素分圧正常、二酸化炭素分圧上昇
  1. 1. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧低下
  2. 2. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧正常
  3. 3. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧上昇 ✓
  4. 4. 酸素分圧正常、二酸化炭素分圧低下
  5. 5. 酸素分圧正常、二酸化炭素分圧上昇

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧上昇 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪時は、気流制限の悪化により換気不全が生じるため、酸素摂取が低下し、二酸化炭素の排出が障害されます。この結果、低酸素血症と高炭酸ガス血症が同時に生じます。 --- 【各選択肢の解説】 1. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧低下 ❌ 誤り。同時に両者が低下することはありません。低炭酸ガス血症は急性呼吸不全の初期段階や過換気時に見られます。 2. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧正常 ❌ 誤り。COPD急性増悪では換気不全により必ず二酸化炭素分圧が上昇します。正常値では病態に見合いません。 3. 酸素分圧低下、二酸化炭素分圧上昇 ✅ 正しい。COPD急性増悪の典型的なパターンで、I型呼吸不全(低酸素血症のみ)ではなくII型呼吸不全(低酸素血症+高炭酸ガス血症)を示します。 4. 酸素分圧正常、二酸化炭素分圧低下 ❌ 誤り。COPD患者は基礎的に酸素交換障害があるため、急性増悪時に酸素分圧が正常となることはありません。 5. 酸素分圧正常、二酸化炭素分圧上昇 ❌ 誤り。COPD急性増悪では酸素分圧の低下は必発です。酸素分圧が正常ではCOPDの急性増悪の診断基準を満たしません。 --- 【試験対策ポイント】 • COPD急性増悪 = II型呼吸不全(PaO₂↓ + PaCO₂↑) • 換気不全による病態:気流制限 → 換気量低下 → 低酸素血症+高炭酸ガス血症 • I型呼吸不全(PaO₂↓のみ)と区別する
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