PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第94問

生理学第51回午後
高齢者の筋で誤っているのはどれか。 1. 筋断面積が減少する。 2. 運動単位数が増加する。 3. 筋力増強効果はみられる。 4. タイプⅡ線維の萎縮が強い。 5. 持久力は筋力に比較して維持される。
  1. 1. 筋断面積が減少する。
  2. 2. 運動単位数が増加する。 ✓
  3. 3. 筋力増強効果はみられる。
  4. 4. タイプⅡ線維の萎縮が強い。
  5. 5. 持久力は筋力に比較して維持される。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 運動単位数が増加する。 高齢者では加齢に伴い運動神経細胞が脱落するため、運動単位数は**減少**します。これは誤った選択肢です。一方、残存する運動単位は大型化(再支配)により代償的に増大します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 筋断面積が減少する。 ✅ 正しい。加齢に伴う筋萎縮(サルコペニア)により、筋全体の横断面積が減少します。 2. 運動単位数が増加する。 ❌ **誤り。** 加齢に伴い脊髄前角細胞の脱落により、運動単位数は**減少**します。これが正答の理由です。 3. 筋力増強効果はみられる。 ✅ 正しい。高齢者でも適切な運動負荷により筋力増強効果(神経-筋適応)が得られます。 4. タイプⅡ線維の萎縮が強い。 ✅ 正しい。速筋(タイプⅡ線維)は加齢に伴う神経脱落の影響を受けやすく、萎縮が顕著です。 5. 持久力は筋力に比較して維持される。 ✅ 正しい。遅筋(タイプⅠ線維)は神経脱落の影響が少なく、有酸素能力も比較的保たれるため、持久力は筋力ほど低下しません。 --- 【試験対策ポイント】 • 高齢者の筋変化:筋断面積↓、運動単位数↓、タイプⅡ線維優先的萎縮 • 神経脱落による代償:残存運動単位の大型化(再支配) • 持久力>筋力の低下率(タイプⅠ線維温存)
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