PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第51回 理学療法士国家試験 午後 第99問

臨床医学第51回午後

第51回 理学療法士国家試験 午後 第99問(臨床医学)の正答は 4 です。特発性正常圧水頭症(iNPH)は、髄液の循環障害で脳室が拡大するが、髄液圧は正常範囲にとどまる病態である。

問題
特発性正常圧水頭症で誤っているのはどれか。
  1. 1. 脳室拡大がみられる。
  2. 2. 小刻み歩行がみられる。
  3. 3. 自発性の低下がみられる。
  4. 4. 髄液で細胞増加がみられる。 ✓
  5. 5. 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。

正答:4番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 52.9%参考値

17人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 髄液で細胞増加がみられる。

特発性正常圧水頭症(iNPH)は、髄液の循環障害で脳室が拡大するが、髄液圧は正常範囲にとどまる病態である。炎症ではないため髄液の細胞数は正常で、細胞増加は誤りである。


【各選択肢の解説】

1. 脳室拡大がみられる。
✅ 正しい。髄液の吸収・循環が滞るため脳室が拡大する。頭部画像では脳室拡大に加え、高位円蓋部の脳溝の狭小化とシルビウス裂の開大がみられる(DESH)。
2. 小刻み歩行がみられる。
✅ 正しい。歩行障害は三徴の一つで、最も早く現れやすい。小刻み・すり足・開脚・すくみ足が特徴である。
3. 自発性の低下がみられる。
✅ 正しい。前頭葉の機能低下を背景に、自発性・意欲の低下や注意障害などの認知障害が現れる。認知障害は三徴の一つである。
4. 髄液で細胞増加がみられる。
❌ 誤り(=正答)。iNPHは炎症性の疾患ではない。正しくは髄液の細胞数・蛋白は正常で、髄液圧も正常範囲である。
5. 腰椎-腹腔シャント術が用いられる。
✅ 正しい。過剰な髄液を腹腔へ流して脳室の拡大を和らげる治療である。脳室-腹腔シャント(VPシャント)とともに、腰椎-腹腔シャント(LPシャント)が用いられる(特発性正常圧水頭症診療ガイドライン)。

【試験対策ポイント】

  • 三徴:歩行障害・認知障害・尿失禁
  • 髄液:圧・細胞数とも正常
  • タップテスト:髄液を排除して症状の改善をみる(シャント術の効果予測)
  • シャント術:VP・LP。改善しやすいのは歩行障害
  • 「治療で改善しうる認知症」の代表
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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