PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午前 第7問

整形外科学第52回午前

第52回 理学療法士国家試験 午前 第7問(整形外科学)の正答は 1 です。X線では上腕骨頭が関節窩から外れて烏口突起の下方にあり、肩関節前方脱臼である。

問題
30歳の男性。スキーで転倒して受傷した。エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。肩脱臼整復後に肩関節内転・内旋位で固定されたが、上腕の外側上部に感覚鈍麻を訴えた。合併症の神経麻痺はどれか。
第52回午前第7問 図
  1. 1. 腋窩神経 ✓
  2. 2. 肩甲上神経
  3. 3. 肩甲下神経
  4. 4. 尺骨神経
  5. 5. 正中神経

正答:1番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 58.5%標準

41人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — 腋窩神経

X線では上腕骨頭が関節窩から外れて烏口突起の下方にあり、肩関節前方脱臼である。上腕外側上部の皮膚は腋窩神経の感覚枝(上外側上腕皮神経)の領域で、前方脱臼に合併しやすい神経障害と一致する。


【各選択肢の解説】

1. 腋窩神経
✅ 正しい。腋窩神経は上腕骨外科頸の後ろを回って三角筋・小円筋を支配し、上腕外側上部の皮膚感覚を担う。骨頭が前下方へ外れると引き伸ばされやすい。
2. 肩甲上神経
❌ 誤り。正しくは、肩甲上神経は棘上筋・棘下筋を支配する神経で、上腕外側上部の皮膚感覚は担わず、障害されると外転・外旋の筋力低下と棘下筋の萎縮が目立つ。
3. 肩甲下神経
❌ 誤り。正しくは、肩甲下神経は肩甲下筋・大円筋を支配する運動の神経で、上腕外側の感覚鈍麻は生じない。
4. 尺骨神経
❌ 誤り。正しくは、尺骨神経の感覚領域は手の尺側(小指側)で、上腕外側ではない。
5. 正中神経
❌ 誤り。正しくは、正中神経の感覚領域は手掌の橈側(母指〜環指橈側)で、上腕外側ではない。

【試験対策ポイント】

神経主な支配筋感覚領域
腋窩神経三角筋・小円筋上腕外側上部
肩甲上神経棘上筋・棘下筋皮膚の感覚領域はない
筋皮神経上腕二頭筋・烏口腕筋・上腕筋前腕外側
橈骨神経上腕三頭筋・手関節伸筋手背の橈側

肩関節脱臼は前方脱臼が大半で、合併する神経障害は腋窩神経が代表。

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