第52回 理学療法士国家試験 午前 第9問
整形外科学第52回午前
78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線写真(別冊No.3A)とMRI(別冊No.3B)とを別に示す。この患者の病態はどれか。2つ選べ。
1. 骨粗鬆症
2. 脊椎分離症
3. 脊柱管狭窄症
4. 椎間板ヘルニア
5. 脊椎椎体圧迫骨折
- 1. 骨粗鬆症 ✓
- 2. 脊椎分離症
- 3. 脊柱管狭窄症
- 4. 椎間板ヘルニア
- 5. 脊椎椎体圧迫骨折 ✓
正答:1・5番
解説
■ 正答:1番・5番 — 骨粗鬆症・脊椎椎体圧迫骨折
78歳高齢女性が軽微な外傷(布団の持ち上げ)で背部から腹部の帯状痛と寝返り困難を生じたのは、骨粗鬆症による脊椎椎体の圧迫骨折です。X線やMRI画像で椎体の高さ喪失と骨密度低下が認められます。
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【各選択肢の解説】
1. 骨粗鬆症
✅ 正しい。高齢女性に多く、本症例の圧迫骨折の基盤となった病態です。骨量減少により骨脆弱性が増加しています。
2. 脊椎分離症
❌ 誤り。椎弓の疲労骨折で、通常は若年者のスポーツ選手に見られ、軽微外傷による急性発症とは異なります。
3. 脊柱管狭窄症
❌ 誤り。慢性的な脊柱管の狭窄による症状で、本症例の急性帯状痛の説明に適しません。
4. 椎間板ヘルニア
❌ 誤り。MRIで椎体の高さ喪失が主所見であり、椎間板ヘルニアが主病態ではありません。
5. 脊椎椎体圧迫骨折
✅ 正しい。軽微な外傷で急性発症し、X線で椎体の楔状変形、MRIで骨髄信号変化が認められる典型的所見です。
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【試験対策ポイント】
• 高齢女性の軽微外傷での急性脊椎痛→圧迫骨折を疑う
• 骨粗鬆症は圧迫骨折のリスク因子、両者は並存する病態
• X線での椎体高さ喪失、MRIでのT2強調像での高信号変化が診断的