第52回 理学療法士国家試験 午前 第11問
整形外科学第52回午前
35歳の女性。橈骨遠位端骨折後に右上肢にCRPS〈複合性局所疼痛症候群〉を生じた。この患者にみられる所見に合致しないのはどれか。
1. 浮腫
2. 痛覚鈍麻
3. 発汗異常
4. アロディニア
5. 皮膚温の変化
- 1. 浮腫
- 2. 痛覚鈍麻 ✓
- 3. 発汗異常
- 4. アロディニア
- 5. 皮膚温の変化
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 痛覚鈍麻
CRPS(複合性局所疼痛症候群)の特徴は異常な疼痛反応であり、むしろ痛覚が過敏であることが本質です。痛覚鈍麻はCRPSの症状に合致しません。
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【各選択肢の解説】
1. 浮腫
✅ 正しい。CRPS初期には血管拡張に伴う浮腫が頻繁に出現します。
2. 痛覚鈍麻
❌ 誤り。CRPSでは痛覚過敏(アロディニア、痛覚異常など)が特徴であり、痛覚鈍麻は典型的な所見ではありません。
3. 発汗異常
✅ 正しい。交感神経機能異常により発汗異常(過度な発汗または無汗)が認められます。
4. アロディニア
✅ 正しい。CRPSの最重要症状で、通常は痛みを引き起こさない刺激(触覚など)が疼痛を引き起こします。
5. 皮膚温の変化
✅ 正しい。血流異常により患肢の皮膚温低下または上昇が生じます。
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【試験対策ポイント】
• CRPS=痛覚過敏が本質(鈍麻ではない)
• 主要症状:アロディニア、浮腫、発汗異常、皮膚温変化
• 交感神経系機能障害による複合的な症状群