PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午前 第23問

理学療法評価学第52回午前
対象者を現在の生活習慣から喫煙群と非喫煙群とに分け、喫煙に起因する将来の脳血管障害の発生を明らかにする疫学研究法はどれか。 1. 横断研究 2. 記述的研究 3. コホート研究 4. 症例対照研究 5. 無作為化比較試験
  1. 1. 横断研究
  2. 2. 記述的研究
  3. 3. コホート研究 ✓
  4. 4. 症例対照研究
  5. 5. 無作為化比較試験

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — コホート研究 現在の生活習慣(喫煙の有無)で対象者を分類し、将来の疾病発生を追跡調査する研究法です。コホート研究は前向き研究であり、曝露状態を基準に群分けして、その後の転帰(脳血管障害の発生)を追跡する標準的な疫学研究法です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 横断研究 ❌ 誤り。ある時点での集団の状態を調査する研究法であり、時系列に従って因果関係を追跡できません。喫煙と疾病発生の因果関係を明らかにするには不適切です。 2. 記述的研究 ❌ 誤り。疾病の分布状況を記述するだけで、曝露因子と転帰の因果関係を検証しません。仮説形成段階の研究法です。 3. コホート研究 ✅ 正しい。曝露(喫煙)の有無で群分けし、同じ時間軸で追跡して将来の疾病発生を観察する前向き研究です。相対危険度を直接計算できます。 4. 症例対照研究 ❌ 誤り。既に発生した脳血管障害患者を起点に、過去の喫煙歴を遡及調査する後ろ向き研究です。「将来の発生を明らかにする」という問題の条件に合致しません。 5. 無作為化比較試験 ❌ 誤り。喫煙を実験的に割り付けることは倫理的に不可能です。また観察研究ではなく介入研究です。 --- 【試験対策ポイント】 • コホート研究=曝露基準で群分け→前向き追跡→相対危険度を算出 • 症例対照研究=疾病基準で群分け→後ろ向き遡及→オッズ比を算出 • 「将来の発生」「転帰を明らかにする」キーワード=コホート研究
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