第52回 理学療法士国家試験 午前 第31問
義肢装具学第52回午前
杖のチェックアウトについて正しいのはどれか。
1. ロフストランド杖の前腕支え位置は前腕近位1/3とする。
2. T字杖の握りは肘関節が45度屈曲する位置とする。
3. 松葉杖の脇当て位置は腋窩から15cm下方とする。
4. 杖の長さは病態によらず同じ方法で決める。
5. 杖先ゴムの状態確認は年に1回行う。
- 1. ロフストランド杖の前腕支え位置は前腕近位1/3とする。 ✓
- 2. T字杖の握りは肘関節が45度屈曲する位置とする。
- 3. 松葉杖の脇当て位置は腋窩から15cm下方とする。
- 4. 杖の長さは病態によらず同じ方法で決める。
- 5. 杖先ゴムの状態確認は年に1回行う。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — ロフストランド杖の前腕支え位置は前腕近位1/3とする。
ロフストランド杖の前腕支えは、前腕近位1/3(肘下方約5~8cm)に位置させることで、安定性と操作性を両立させます。これは杖チェックアウトの標準的な基準です。
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【各選択肢の解説】
1. ロフストランド杖の前腕支え位置は前腕近位1/3とする。
✅ 正しい。前腕近位1/3への配置により、前腕の支持が適切に行われ、患者の安定した歩行が実現します。
2. T字杖の握りは肘関節が45度屈曲する位置とする。
❌ 誤り。T字杖の握り高さは、肘関節が約20~30度屈曲する位置が標準です。45度は過度な屈曲です。
3. 松葉杖の脇当て位置は腋窩から15cm下方とする。
❌ 誤り。松葉杖の脇当ては、腋窩から2~3cm下方(腋窩との間に指1~2本分の隙間)が正しい位置です。15cmは過度に下方です。
4. 杖の長さは病態によらず同じ方法で決める。
❌ 誤り。片麻痺と両下肢障害では杖の選択・調整方法が異なり、患者の病態に応じた個別の対応が必要です。
5. 杖先ゴムの状態確認は年に1回行う。
❌ 誤り。杖先ゴムは使用頻度に応じて定期的(数ヶ月~半年程度)に確認・交換が必要であり、年1回では不十分です。
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【試験対策ポイント】
• T字杖の握り高さ:肘屈曲20~30度が標準
• 松葉杖の脇当て:腋窩から2~3cm下方(指1~2本の隙間)
• ロフストランド杖の前腕支え:前腕近位1/3
• 杖先ゴム:使用頻度に応じた定期的な交換管理が必須