第52回 理学療法士国家試験 午前 第35問
理学療法評価学第52回午前
Duchenne型筋ジストロフィーにみられる症状はどれか。
1. 踵足変形
2. 視力低下
3. 深部感覚障害
4. Babinski反射陽性
5. 下腿三頭筋仮性肥大
- 1. 踵足変形
- 2. 視力低下
- 3. 深部感覚障害
- 4. Babinski反射陽性
- 5. 下腿三頭筋仮性肥大 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 下腿三頭筋仮性肥大
Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)は進行性の筋委縮疾患で、筋組織が脂肪線維化によって置き換わる結果、患部が肥大して見える仮性肥大(pseudohypertrophy)が特徴的です。特に下腿三頭筋での仮性肥大は病理学的マーカーとなります。
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【各選択肢の解説】
1. 踵足変形
❌ 誤り。踵足変形はSMA(脊髄性筋萎縮症)や脊髄損傷など神経原性筋萎縮で見られ、DMDの特徴的症状ではありません。
2. 視力低下
❌ 誤り。視力低下は眼筋型筋ジストロフィーやミオトニア症候群で見られ、DMDには含まれません。
3. 深部感覚障害
❌ 誤り。深部感覚障害は脊髄後索障害や周辺神経疾患で生じます。DMDは筋肉自体の障害であり感覚障害は起こりません。
4. Babinski反射陽性
❌ 誤り。Babinski反射陽性は上位運動ニューロン障害を示す神経学的所見で、DMDの筋肉病ではみられません。
5. 下腿三頭筋仮性肥大
✅ 正しい。筋肉の壊死と脂肪・結合織への置き換わりにより、筋が肥大して見える仮性肥大はDMDの病理学的・臨床的特徴です。
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【試験対策ポイント】
- 仮性肥大(pseudohypertrophy):筋委縮なのに見かけが肥大する特異な現象
- DMDは筋肉病であり、神経症状(感覚障害・反射異常)は非該当
- 下腿三頭筋・腓腹筋での仮性肥大が初期の重要な診断所見