PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午前 第44問

内科学・臨床医学第52回午前
慢性腎不全患者に対する運動療法として正しいのはどれか。 1. 運動によって腎血流は増加する。 2. 血液透析日にも運動療法が行われる。 3. 運動療法によって糸球体濾過量が改善する。 4. 下肢の浮腫には起立台での起立練習が有効である。 5. 病期分類ステージ5の症例では5〜6METsの運動が適応となる。
  1. 1. 運動によって腎血流は増加する。
  2. 2. 血液透析日にも運動療法が行われる。 ✓
  3. 3. 運動療法によって糸球体濾過量が改善する。
  4. 4. 下肢の浮腫には起立台での起立練習が有効である。
  5. 5. 病期分類ステージ5の症例では5〜6METsの運動が適応となる。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 血液透析日にも運動療法が行われる。 血液透析患者に対しては、透析日を含む週3~5日の運動療法が推奨されており、透析中や透析後の軽度運動も安全性が確認されている。運動により心肺機能向上、筋力維持、血清アルブミン改善などの効果が期待できる。 --- 【各選択肢の解説】 1. 運動によって腎血流は増加する。 ❌ 誤り。運動時は活動筋への血流増加のため、相対的に腎血流は低下する。腎機能障害のある患者では過度な運動は腎に負担をかけるため注意が必要。 2. 血液透析日にも運動療法が行われる。 ✅ 正しい。透析患者向けガイドラインでは、透析日を含む継続的な運動療法が推奨されており、透析後の軽度運動も安全性が報告されている。 3. 運動療法によって糸球体濾過量が改善する。 ❌ 誤り。運動療法では低下した糸球体濾過量を回復させることはできない。目的は腎機能低下の進行抑制や全身体力の維持である。 4. 下肢の浮腫には起立台での起立練習が有効である。 ❌ 誤り。浮腫に対しては起立練習よりも、臥位での下肢挙上やリンパドレナージなどの保存的対処が優先される。起立は浮腫を増悪させる可能性がある。 5. 病期分類ステージ5の症例では5〜6METsの運動が適応となる。 ❌ 誤り。ステージ5(末期腎不全)では1.5~3METsの軽度運動が基準。5~6METsは強度が高すぎて不適応である。 --- 【試験対策ポイント】 • 透析患者の運動療法は週3~5日、透析日含む継続が基本 • ステージ別MET基準:ステージ3b以上は3METs以下推奨 • 運動禁止時期:透析直後、血圧異常時、感染急性期
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