第52回 理学療法士国家試験 午前 第44問
内科学・臨床医学第52回午前
第52回 理学療法士国家試験 午前 第44問(内科学・臨床医学)の正答は 2 です。慢性腎不全の運動療法(腎臓リハビリテーション)は、運動耐容能・身体機能・QOLの改善を目的とし、維持透析患者では透析中や透析日にも運動を行う。
問題
慢性腎不全患者に対する運動療法として正しいのはどれか。
- 1. 運動によって腎血流は増加する。
- 2. 血液透析日にも運動療法が行われる。 ✓
- 3. 運動療法によって糸球体濾過量が改善する。
- 4. 下肢の浮腫には起立台での起立練習が有効である。
- 5. 病期分類ステージ5の症例では5〜6METsの運動が適応となる。
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 43.9%難問
41人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 血液透析日にも運動療法が行われる。
慢性腎不全の運動療法(腎臓リハビリテーション)は、運動耐容能・身体機能・QOLの改善を目的とし、維持透析患者では透析中や透析日にも運動を行う。透析中は臥位で下肢エルゴメータなどを用いることができるためである。
【各選択肢の解説】
1. 運動によって腎血流は増加する。
❌ 誤り。運動中は交感神経の働きで血流が活動筋へ振り分けられ、腎血管は収縮する。正しくは、運動によって腎血流は減少し、強い運動ほど減少が大きい。
❌ 誤り。運動中は交感神経の働きで血流が活動筋へ振り分けられ、腎血管は収縮する。正しくは、運動によって腎血流は減少し、強い運動ほど減少が大きい。
2. 血液透析日にも運動療法が行われる。
✅ 正しい(=正答)。透析中の臥位での下肢運動や、透析日の非透析時間帯の運動が行われる。透析中は医療者が見守る中で行えるため、継続しやすい。
✅ 正しい(=正答)。透析中の臥位での下肢運動や、透析日の非透析時間帯の運動が行われる。透析中は医療者が見守る中で行えるため、継続しやすい。
3. 運動療法によって糸球体濾過量が改善する。
❌ 誤り。運動療法で糸球体濾過量(GFR)が改善することは確立した効果ではない。正しくは、運動療法の主な効果は運動耐容能・筋力・身体機能・QOLの改善である。
❌ 誤り。運動療法で糸球体濾過量(GFR)が改善することは確立した効果ではない。正しくは、運動療法の主な効果は運動耐容能・筋力・身体機能・QOLの改善である。
4. 下肢の浮腫には起立台での起立練習が有効である。
❌ 誤り。腎不全の浮腫はナトリウムと水の貯留による体液過剰が原因で、起立位は下肢に体液をためる方向に働く。正しくは、塩分・水分の管理と透析での除水が中心で、姿勢では下肢挙上が補助になる。
❌ 誤り。腎不全の浮腫はナトリウムと水の貯留による体液過剰が原因で、起立位は下肢に体液をためる方向に働く。正しくは、塩分・水分の管理と透析での除水が中心で、姿勢では下肢挙上が補助になる。
5. 病期分類ステージ5の症例では5〜6METsの運動が適応となる。
❌ 誤り。ステージ5(末期腎不全)では貧血・心血管合併症のため運動耐容能が低く、5〜6METsは高すぎる。正しくは、低〜中等度の強度から始め、自覚的運動強度や心拍数で個別に設定する。
❌ 誤り。ステージ5(末期腎不全)では貧血・心血管合併症のため運動耐容能が低く、5〜6METsは高すぎる。正しくは、低〜中等度の強度から始め、自覚的運動強度や心拍数で個別に設定する。
【試験対策ポイント】
- 運動中の腎血流=減少(活動筋へ再配分)
- 運動療法の目的=運動耐容能・身体機能・QOLの改善(GFRの改善ではない)
- 透析患者=透析中・透析日も運動できる
- 腎性浮腫=体液過剰→塩分・水分管理と除水
- 病期が進むほど強度は低めから個別に
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