PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午前 第77問

解剖学第52回午前

第52回 理学療法士国家試験 午前 第77問(解剖学)の正答は 4 です。T1強調冠状断像で、矢印は画像の下から上へ向かい、側頭葉の内側の下部を指している。

問題
頭部MRIのT1強調冠状断像(別冊No.6)を別に示す。矢印の部位はどれか。
第52回午前第77問 図
  1. 1. 前頭弁蓋
  2. 2. 帯状回
  3. 3. 尾状核
  4. 4. 海馬 ✓
  5. 5. 島

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 海馬

T1強調冠状断像で、矢印は画像の下から上へ向かい、側頭葉の内側の下部を指している。側頭葉の内側部にある構造は選択肢の中では海馬で、帯状回・尾状核・島・前頭弁蓋はいずれもこれより上方にある。


【各選択肢の解説】

1. 前頭弁蓋
❌ 誤り。矢印の位置とは違う。正しくは、前頭弁蓋は外側溝(Sylvius裂)の上側で島をおおう前頭葉の部分で、側頭葉内側より上外側にある。
2. 帯状回
❌ 誤り。矢印の位置とは違う。正しくは、帯状回は大脳半球の内側面で脳梁のすぐ上を前後に走る回で、画像では左右の半球の間、脳梁の上にあたる。
3. 尾状核
❌ 誤り。矢印の位置とは違う。正しくは、尾状核は側脳室の外側の壁に沿う大脳基底核で、画像では側脳室のすぐ外側にあたる。
4. 海馬
✅ 正しい。海馬は側頭葉の内側部で、側脳室下角の内側に沿って位置する。冠状断では側頭葉の内側の下部に見え、矢印はこの部位を指している。
5. 島
❌ 誤り。矢印の位置とは違う。正しくは、島は外側溝の奥に埋もれた大脳皮質で、弁蓋におおわれ、側頭葉内側より上外側にある。

【試験対策ポイント】

冠状断での位置の目安:

  • 帯状回:脳梁の上、左右半球の間
  • 尾状核:側脳室の外側の壁
  • 島:外側溝の奥(弁蓋の内側)
  • 海馬:側頭葉の内側(側脳室下角の内側)
海馬は記憶(特にエピソード記憶)に関わり、Alzheimer型認知症で早くから萎縮する部位として問われる。

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