PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第52回 理学療法士国家試験 午後 第14問

運動療法第52回午後

第52回 理学療法士国家試験 午後 第14問(運動療法)の正答は 1 です。冠動脈バイパス術後の患者が運動療法中に胸部不快感を生じた際のモニター心電図に示される不規則な心律動と心房波の消失は、心房細動の特徴的な所見です。

問題
75歳の男性。冠動脈バイパス術後。病棟での運動療法中に胸部不快感を生じた。そのときのモニター心電図(別冊No. 4)を別に示す。この患者にみられるのはどれか。
第52回午後第14問 図
  1. 1. 心房細動
  2. 2. 洞性徐脈
  3. 3. WPW症候群
  4. 4. 心室性期外収縮
  5. 5. Ⅱ度房室ブロック

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 心房細動

冠動脈バイパス術後の患者が運動療法中に胸部不快感を生じた際のモニター心電図に示される不規則な心律動と心房波の消失は、心房細動の特徴的な所見です。術後早期の心房細動は比較的一般的な合併症です。


【各選択肢の解説】

1. 心房細動
✅ 正しい。心房細動は心房の無秩序な電気活動により、P波が消失し、基線が細かく振動(f波)し、心室応答が不規則になる。術後患者での発症は手術侵襲や炎症が誘因となる。
2. 洞性徐脈
❌ 誤り。洞性徐脈は規則的なP波とQRS波を示し、心室律動が規則的である。本症例は不規則な律動のため該当しない。
3. WPW症候群
❌ 誤り。WPW症候群は短いPR間隔と特徴的なデルタ波を示す。心房細動の有無とは独立した波形所見であり、本問の所見と一致しない。
4. 心室性期外収縮
❌ 誤り。心室性期外収縮は散在性の幅広いQRS波として現れるが、基本的な心律動の規則性は保たれている。全体が不規則になる心房細動とは異なる。
5. Ⅱ度房室ブロック
❌ 誤り。Ⅱ度房室ブロックはP波は規則的に出現し、一部のP波に対応するQRS波が欠落する。不規則な全体の律動とは異なる。

【試験対策ポイント】

• 心房細動:P波消失・基線細振動(f波)・心室応答不規則が三大特徴
• 術後早期合併症:冠動脈バイパス術後は心房細動の発症リスク高
• 運動療法中の不整脈出現時は直ちに運動中止、医師報告が必須

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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